日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

エンデバー 最後の花道

2012-10-15 07:54:35 | 報道/ニュース


  10月15日 おはよう日本


  去年引退したアメリカのスペースシャトル エンデバーは
  日本人が5回乗り組んだ日本とも縁が深い。
  “最後の花道”として
  アメリカロサンゼルスの市街地を博物館まで3日がかり20キロ運ばれた。
  街ではシャトルが引っかからないよう街路樹約400本を伐採し
  道路も80tの重さに耐えられるよう強化された。
  いつもは車が激しく行き交う幹線道路はシャトルのためだけに通行止め。
  沿道にはシャトルを一目見ようと大勢の人たちが詰めかけ
  かつてないほどの熱気に包まれた。
  「シャトル 愛してる!」
  「2時30分に起きた。
   宇宙飛行士になりたいから頑張って勉強する!」
  「巨大な宇宙船が近所の道を通るなんて2度とないよ。
   たとえロサンゼルスでもね。」

  スペースシャトルが引退したのは去年。
  若田光一さんはエンデバーに2回乗り組んだ。
  来年末に宇宙に向かうための訓練に忙しいなか
  エンデバーに別れを告げるためケネディ宇宙センターに向かった。
  「本当に長い間ご苦労様でしたって言いたいですね。
   エンデバーは私が初めて宇宙へ行ったとき連れて行ってくれた機体です。」
  若田さんはエンデバーに乗り組まなければ今の自分はなかったと言う。
  「エンデバーのおかげで宇宙に行って仕事ができて
   そこが私の目標としてきたところだし
   エンデバーで宇宙飛行させてもらった経験があって
   その次のフライト
   そして国際宇宙ステーションの長期滞在につながったと思う。
   この機体には感謝している。」

  若田さんにとってシャトルの時代が終わったことを実感させる出来事があった。
  民間企業のスペースXが開発した無人宇宙船ドラゴンが
  国際宇宙ステーションに物資を送り届けることに初めて成功。
  NASAはこの任務を民間企業に全面的に委託したのである。
  10月7日には1回目の打ち上げが行われた。
  カリフォルニア州にあるスペースXの本社を訪れた若田さんは
  若い世代が担う新たな宇宙開発の時代が到来したと感じている。
  (宇宙飛行士 若田光一さん)
  「こういったところで彼らのバイタリティ溢れる仕事ぶりを見ていると
   ぼくたちも自分たちの持っている技術を生かしてもっともっと
   新しいものづくりを通して世界に貢献したいという印象を強く感じた。」

  惜しまれながらも全市民から歓迎されたエンデバー。
  それはスペースシャトルという時代にとっての最後の花道でもあった。

  スペースシャトル エンデバーの展示は
  10月30日から
  ロサンゼルス市内の博物館カリフォルニアサイエンスセンターで始まる。

  

  
コメント