10月8日 ニュース7
東京で年次総会が開かれるIMFと世界銀行。
IMF国際通貨基金は現在 188か国が加盟し
財政危機に陥った国を再建を促すため
一定の条件のもとで資金面での支援を行っている。
世界銀行は貧しいとされる国の経済発展を助けている。
総会は世界経済をテーマにした最大規模の国際会議で
世界中から約2万人の関係者が訪れると見込まれている。
IMFと世界銀行の年次総会は
原則として本部のあるワシントンで開かれるが
3年に1回はワシントン以外で開かれることになっている。
今回は当初エジプトで開かれる予定だったが
民主化運動による政情不安の影響で見送られた。
そこで日本が名乗りをあげたのである。
日本での開催は昭和39年以来 48年ぶりとなる。
前回 東京で開かれた昭和39年は東京オリンピックが開かれた年だった。
この年には東海道新幹線も開通。
日本は高度成長の真っただ中にいた。
そうした中で開かれた総会。
(TVニュース)
“この会議は日本の成長ぶりを
世界の金融政策最高責任者に強く印象づけました。”
(池田首相(当時))
“我が国は今後も国際協力体制にさらに積極的に寄与する用意がある”
総会は
日本の戦後からの復興と力強い経済成長を
世界にアピールする絶好の機会だったのである。
それから48年後の今回の総会。
日本としては
東日本大震災からの復興を世界にアピールすることにしている。
そして長引くヨーロッパの信用不安や
これに伴う中国をはじめとする新興国の景気減速への対応など
世界経済の安定と成長に向けた様々な議論が行われる見通しである。
また総会に合わせて
G7(先進7か国)による財務省・中央銀行総裁会議も開かれる。
総会は関連行事を含めて9日から14日まで開催される。