11月24日 BIZ+SUNDAY
20世紀最高の経営者と言われたGEゼネラル・エレクトリックのジャック・ウェルチ元会長。
ウェルチ氏から経営の極意を直に学んだのが藤森義明さん。
大手住宅設備メーカーリクシルの社長である。
リクシルをグローバル企業に変えようと大胆な改革を進めている。
東京新宿にあるリクシルのショールーム。
ドアやキッチン、そしてトイレなど様々な住宅関連の製品を展示している。
5社の統合で製品のラインナップが一気に増えた。
この会社ではいま新製品の開発に力を入れている。
今まで別々の会社が持っていた技術を融合させ新たな製品を生み出している。
キッチンの排水溝は水を回転させることで汚れを付きにくくした。
開発のヒントになったのがトイレ。
水を回転させてきれいにするアイデアを取り入れた。
独自の技術で排水溝のフィンを回転させ水の渦を起こす。
掃除の手間がかからないのが受け2月の発売以来1万台を超える売れ行きとなっている。
(旧サンウェーブ社員)
「お客様のニーズで排水溝の汚れをなんとかしたいという話はずっと前からあった。
そこを何とかするためのひとつの手段としてはこれはありだと思った。」
(旧イナックス社員)
「融合し合うと私の中では今回いい物が出来た。
将来楽しみ。」
さらに藤森社長は各社ごとにあったショールームや営業拠点を一気に削減。
一方で1人で5社分の製品を取り扱う担当者を増やそうとしている。
統合するまでトイレなどを担当していた営業マンは今はトイレ以外にも窓やキッチンを担当している。
急激に増えた商品を営業するため活用しているのが5社の全商品のカタログが入っている端末。
(営業担当)
「覚えることはたくさんあるけれどワンリクシルということで
お客様にとっては旧個社は関係ないリクシルの営業なのでその辺は言ってられない。」
会社の融合をはかるため藤森社長は全国の工場や営業所を精力的に回っている。
この日訪れたのは富山県にあるアルミサッシの工場。
藤森社長は社員と直接対話し改革の方向性を伝えている。
食事を共にすることでより率直な社員の意見を引き出したいと考えている。
(リクシルグループ 藤森義明社長)
「変革はコミュニケーションが一番大事。
私は必ず現場に行って自分の考えていることとか自分が伝えたい事ビジョンをみんなに伝えていかに共有する。」
藤森社長は35才のとき大手商社を辞めGEに転職。
医療機器など様々な部門で実績を上げアジア出身としては初めてGEの上席副社長になった。
藤森社長が経営の極意を学んだのは当時会長だったジャック・ウェルチ氏。
リーダーにとって最も大切なことは何かを教わったと言う。
「リーダーとしては何をしなくてはいけないか。
いかに変革を起こすかプロセスを教育する。
日本の会社にどこまで通用できるかというのが私にとってもチャンス、チャレンジでもある。」
変革を掲げる藤森社長。
国内市場中心だったリクシルをグローバル企業に変えるため海外の企業を積極的に買収している。
ヨーロッパ最大級の金具メーカーをはじめ
イタリアやインドの外壁メーカー
そしてアメリカでは大手の住宅設備メーカーを買収した。
これによってリクシルは世界30以上の国と地域で事業を展開することになった。
8月に買収した大手の住宅設備メーカー アメリカン・スタンダード。
従業員は5,250人
売上高 820億円
北米のトイレ市場ではトップシェアを誇る。
130年以上の歴史を持ちアメリカでは誰もが知る老舗企業である。
今回の買収で本格的なアメリカ進出をはかるリクシル。
11月担当者を現地に派遣した。
商品戦略について話し合う会議。
日本式の温水洗浄用の便座をアメリカ市場に投入する計画である。
(アメリカンスタンダード担当者)
「トイレで洗浄するのはなじみがない。
導入して使ってみるとすばらしい商品だが
文化的な面、取り付けの技術、価格など
アメリカ人は温水洗浄便座の知識がない。」
(リクシル担当者)
「確かに皆さんは洗浄する習慣がないと思うが大事なのは消費者に体験してもらうことだ。」
今後はアメリカの消費者に受け入れられるようにPRを強化していく方針を確認した。
(アメリカンスタンダード ジェイ・ゴールドCEO)
「藤森さんの強い存在感とリーダーシップに期待している。
グローバルビジネスで多くの経験がある。
一緒になったことで世界でリーダーになると言う彼らの目標の手助けができ
我々も北米で勝ち続けていくことができる。」
20世紀最高の経営者と言われたGEゼネラル・エレクトリックのジャック・ウェルチ元会長。
ウェルチ氏から経営の極意を直に学んだのが藤森義明さん。
大手住宅設備メーカーリクシルの社長である。
リクシルをグローバル企業に変えようと大胆な改革を進めている。
東京新宿にあるリクシルのショールーム。
ドアやキッチン、そしてトイレなど様々な住宅関連の製品を展示している。
5社の統合で製品のラインナップが一気に増えた。
この会社ではいま新製品の開発に力を入れている。
今まで別々の会社が持っていた技術を融合させ新たな製品を生み出している。
キッチンの排水溝は水を回転させることで汚れを付きにくくした。
開発のヒントになったのがトイレ。
水を回転させてきれいにするアイデアを取り入れた。
独自の技術で排水溝のフィンを回転させ水の渦を起こす。
掃除の手間がかからないのが受け2月の発売以来1万台を超える売れ行きとなっている。
(旧サンウェーブ社員)
「お客様のニーズで排水溝の汚れをなんとかしたいという話はずっと前からあった。
そこを何とかするためのひとつの手段としてはこれはありだと思った。」
(旧イナックス社員)
「融合し合うと私の中では今回いい物が出来た。
将来楽しみ。」
さらに藤森社長は各社ごとにあったショールームや営業拠点を一気に削減。
一方で1人で5社分の製品を取り扱う担当者を増やそうとしている。
統合するまでトイレなどを担当していた営業マンは今はトイレ以外にも窓やキッチンを担当している。
急激に増えた商品を営業するため活用しているのが5社の全商品のカタログが入っている端末。
(営業担当)
「覚えることはたくさんあるけれどワンリクシルということで
お客様にとっては旧個社は関係ないリクシルの営業なのでその辺は言ってられない。」
会社の融合をはかるため藤森社長は全国の工場や営業所を精力的に回っている。
この日訪れたのは富山県にあるアルミサッシの工場。
藤森社長は社員と直接対話し改革の方向性を伝えている。
食事を共にすることでより率直な社員の意見を引き出したいと考えている。
(リクシルグループ 藤森義明社長)
「変革はコミュニケーションが一番大事。
私は必ず現場に行って自分の考えていることとか自分が伝えたい事ビジョンをみんなに伝えていかに共有する。」
藤森社長は35才のとき大手商社を辞めGEに転職。
医療機器など様々な部門で実績を上げアジア出身としては初めてGEの上席副社長になった。
藤森社長が経営の極意を学んだのは当時会長だったジャック・ウェルチ氏。
リーダーにとって最も大切なことは何かを教わったと言う。
「リーダーとしては何をしなくてはいけないか。
いかに変革を起こすかプロセスを教育する。
日本の会社にどこまで通用できるかというのが私にとってもチャンス、チャレンジでもある。」
変革を掲げる藤森社長。
国内市場中心だったリクシルをグローバル企業に変えるため海外の企業を積極的に買収している。
ヨーロッパ最大級の金具メーカーをはじめ
イタリアやインドの外壁メーカー
そしてアメリカでは大手の住宅設備メーカーを買収した。
これによってリクシルは世界30以上の国と地域で事業を展開することになった。
8月に買収した大手の住宅設備メーカー アメリカン・スタンダード。
従業員は5,250人
売上高 820億円
北米のトイレ市場ではトップシェアを誇る。
130年以上の歴史を持ちアメリカでは誰もが知る老舗企業である。
今回の買収で本格的なアメリカ進出をはかるリクシル。
11月担当者を現地に派遣した。
商品戦略について話し合う会議。
日本式の温水洗浄用の便座をアメリカ市場に投入する計画である。
(アメリカンスタンダード担当者)
「トイレで洗浄するのはなじみがない。
導入して使ってみるとすばらしい商品だが
文化的な面、取り付けの技術、価格など
アメリカ人は温水洗浄便座の知識がない。」
(リクシル担当者)
「確かに皆さんは洗浄する習慣がないと思うが大事なのは消費者に体験してもらうことだ。」
今後はアメリカの消費者に受け入れられるようにPRを強化していく方針を確認した。
(アメリカンスタンダード ジェイ・ゴールドCEO)
「藤森さんの強い存在感とリーダーシップに期待している。
グローバルビジネスで多くの経験がある。
一緒になったことで世界でリーダーになると言う彼らの目標の手助けができ
我々も北米で勝ち続けていくことができる。」