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変わる商社 伊藤忠商事  ②岡藤流の仕事術「現場主義」「予習」

2013-12-11 08:00:00 | ビズ プラス

12月1日 BIZ+SUNDAY


岡藤社長が大切にしている言葉
商社は水
か・け・ふ(稼ぐ 削る 防ぐ)
経営はハングライダー
現場主義
予習型


(伊藤忠商事 岡藤社長)
「商社はマーケット、お客様に合わせなければいけない。
 合わせることでイニシアチブをとれるビジネスモデルを考える。
 思わぬ損失を未然に防ぐ。
 将来起こることを予測して未然に手を打つことは難しい。
 リスク管理もその一つ。
 投資をする前に色々な手を打つ。
 ハングライダーは風向きや風の強さを計算して飛ぶ。
 経営と一緒で風向きが途中で変わる。
 条件が変わるがその都度それに合わせながら目的を達成する。」

岡藤さんが伊藤忠商事に入社したのは昭和49年。
配属されたのは大阪本社の繊維部門だった。
担当は輸入生地を問屋に卸す仕事。
少しでも売り上げを増やそうと取引先回りを欠かさなかったという。
(岡藤社長)
「当時はいかにしてほかの商社に勝って相手のシェアをとることしか考えてなかった。」
いまも現場にこだわる岡藤社長。
グループの高級下着メーカーを視察し最新のトレンドを確認する。
さらには高級輸入生地の販売店。
(岡藤社長)
「こういう高いものがどの国で売れているかと。
 世界経済でそこに経済が行っているということ。
 高級品の動きでわかる。
 この商品を通して世の中を知ることがビジネスマンは大事。」
現場にこそビジネスのヒントがある
これが岡藤社長の一貫した心構えである。
もうひとつ岡藤社長が大事にしていることが予習である。
この日は中国経済界の要人との会談を控えていた。
然密に資料を読み込む。
(岡藤社長)
「中国ですから非常にデリケート。
 十分準備をしておかないと。
 言っていいことと悪いことがある。
 発言は気をつけないと。
 特に今回は政府系の会社。
 トップの人は共産党の幹部も兼ねている。」
さらに予定の15分前には会議室に向かう。
直前まで確認を怠らない。
仕事は徹底した予習から。
それが岡藤流である、
予習に欠かせないのが手帳。
気になったニュースやふと思いついたアイデアなどを書き込み取引先との商談に生かしている。
(岡藤社長)
「これ1冊なくなると本当に困る。
 携帯がなくなる以上に困る。
 全部いろいろなことが書いてあるから。
 課k散続けて15年から20年かな。
 徐々に充実してきている。」

(伊藤忠商事 岡藤社長)
「お客さんに会った時にこの話題を出そうということを先々のスケジュールに書いておく。
 初めてのお客さんとスムーズに会話に入れる。
 お客さんの関心になるような記事があればそれを書く。」
「決断は夜とか天気の悪いときにしないこと。
 非常に悲観的になる。
 特に夜いろいろ考えて寝られなくなると結論がどんどん悪くなる。
 太陽が燦々と照っているときに考えたらいいアイデアが出てくる。
 体調も大事。」
「課長はすべてのことを任される。
 決算、営業、人事など。
 この時に色々なことを経験して間違ってもそれを教訓にするということをどれだけ経験を積むか。
 そのときに冒険をせず守りに入ったら伸びない。
 冒険しすぎて命取りになったらダメ。」

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