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GEのノウハウ生かす藤森流リーダー育成

2013-12-05 07:00:00 | ビズ プラス
11月24日 BIZ+SUNDAY


福島県須賀川市にあるリクシルの研修所。
去年 リーダー養成を目的に1億円かけて改装した。
モデルにしたのは世界的に有名なGEの施設である。
ピットと呼ばれる階段状の会議室。
研修後に社員と経営陣が打ち解けた雰囲気で語り合えるラウンジもある。
この日は社内から選抜された課長クラスの研修が行われていた。
出身企業の枠を超えて5人がグループとなり与えられたテーマについて議論を重ねその結果を発表する。
研修は業務と並行しながら6か月。
3回の宿泊研修もある。
参加するのはリーダーの資質などが評価された人だけ。
課長クラスでは全体のわずか5%ほどである。
その1人に選ばれた秋田佳代子さんは東日本全体の受注を管理する部門で次長を務めている。
300人の部下を指揮している。
(東日本住設・タイル受注センター 秋田佳代子次長)
「自分でなかなか学べない分野なので今回の研修は特に。
 何か自分の仕事に生かせるようなことができればいい。」
研修には必ず経営陣が参加する。
この日は藤森社長とともにGEの幹部だった八木洋介副社長が講師役を務めた。
秋田さんのグループの発表が始まった。
「高齢者層をターゲットとしたリフォーム戦略が成長の鍵になる。」
今後 高齢化がすすむなかで介護が必要な人に合わせた住宅の改修ニーズが高まると分析した。
「深層心理からニーズを引っ張ってきて絞り込みをする。
 そこから戦略を出していかないといけない。」
(八木副社長)
「粗っぽくて使えないね。
 高齢者が大事ということはうちの社員であればわかっている。
 今 持っている情報をバナナのたたき売りふうに出してきただけという感じがする。」
厳しい評価だった。
秋田さんたちは実際のビジネスに展開できるよう内容を練り直すことにした。
(八木副社長)
「なんで俺がえげつなく言うか分かる?
 俺はこの中から将来の社長を出したいからだ。
 厳しく言わなければ社長になれない。
 この会社の次世代を育てなければいけないと思ったら甘っちょろいこと言ってられなくなる。
 ということで期待しているから言った。」
(東日本住設・タイル受注センター 秋田佳代子次長)
「お前はこうだぞとか
 こういうことどうなんだとか
 強い口調で言われることがまず近年ないのでポーンと言われるとウっと来る。
 使ってない頭を使ったという感じ。」
(八木洋介副社長)
「経営者が息吹を吹き込んでいかないと本物のリーダーは育たない。
 私は研修の場はリーダーを作る培養の場だと思っている。」


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