11月24日 BIZ+SUNDAY
鉄鉱石の価格の推移は
2010年 新興国の鉄鋼需要の増加で原料の鉄鉱石の価格は高騰した。
2011年にピークを迎えこの時と比べると値下がりはしているものの高止まりをしている。
世界には鉄鉱石を手掛ける“3大資源メジャー”というのがある。
ブラジルのVALE、
オーストラリアに本社を置くbhpbilliton
そしてイギリスに本社を置くRioTintoである。
リオティントのサム・ウォルシュ氏の日本訪問は80回目。
Q.鉄鉱石価格は今1トン100ドル超だがこのあとは?
(リオティント サム・ウォルシュCEO)
「鉄鉱石は他の天然資源と同じように需要と供給のバランスで価格が決まる。
値上がりすれば資源会社が供給を増やすため価格は落ち着く。
各国の都市化や産業化にはこれまで以上にたくさんの天然資源が必要となっている。
鉄鉱石価格は長期的に考えるべきだ。」
Q.2014年の注目市場はどこか?
「我々は6つの大陸40か国でビジネスを展開している。
もちろんそれぞれ重要だが最大の市場である中国が最も重要であることは変わらないだろう。
3週間前にも中国を訪れた。
経済は順調だと感じた。
習近平国家主席ら新指導部が誕生したあと一時景気が落ち込んだ。
しかし都市化を進めるため公共事業と住宅建設に力を入れることで停滞を脱した。
さらに新指導部は生産の効率性や環境への配慮を極めて重視している。
供給過剰と言われる鉄鋼生産の能力を8000万トン削減すると発表した。
非効率で環境対策が不十分な製鉄所は閉鎖されるだろう。
環境問題の重要性を新指導部は良くわかっている。」
Q.2番目に重要な市場は?
「世界経済を見渡せばそれはやはり・・・アメリカだろう。
アメリカでとりわけ需要が拡大しているのが住宅市場だ。
住宅建設と同じく鉄鉱石が必要な自動車も需要が伸びている。
ハイテク機器の動向にも注目している。」
Q.3番目は?
「当然日本だ。
我々のビジネスに関係が深い分野つまり公共事業、住宅、自動車、ハイテク機器など幅広い分野で伸びている。
日本経済の石油気を楽観的に見ている。
今回 安倍首相と会うことができた。
日本の改革や成長戦略、イノベーションといった重要な課題について意見を交わした。
日本経済は本格的に回復している。
日本の取引先をまわっていると皆これまでよりもかなり強気だ。
現場で耳にする声も同じ。
日本の鉄鋼メーカーは今年の上半期5600万トンを生産した。
単純に2倍すれば年間1億1200万トン
6~7年前の生産規模に戻ってきた。」
Q.日本の製造業はリオティントの鉄鉱石で鉄を作り
その鉄で自動車を作ると言う一連の構図が出来ている。
「その通り。
我々も日本のメーカーから車や鉄道を買っている。
ぐるっと回っているわけだ。
150台の無人トラックを日本のコマツから買うことにした。
1台ではなく150台。
遠隔操作するのは非常に複雑だがコマツと一緒に開発した。」
Q.2014年はどんな年になりそうか?
「安定した年になると思う。
金融の問題を引きずって不確実性や変動もあるだろうが経済はしっかりとしていると思う。」
鉄鉱石の価格の推移は
2010年 新興国の鉄鋼需要の増加で原料の鉄鉱石の価格は高騰した。
2011年にピークを迎えこの時と比べると値下がりはしているものの高止まりをしている。
世界には鉄鉱石を手掛ける“3大資源メジャー”というのがある。
ブラジルのVALE、
オーストラリアに本社を置くbhpbilliton
そしてイギリスに本社を置くRioTintoである。
リオティントのサム・ウォルシュ氏の日本訪問は80回目。
Q.鉄鉱石価格は今1トン100ドル超だがこのあとは?
(リオティント サム・ウォルシュCEO)
「鉄鉱石は他の天然資源と同じように需要と供給のバランスで価格が決まる。
値上がりすれば資源会社が供給を増やすため価格は落ち着く。
各国の都市化や産業化にはこれまで以上にたくさんの天然資源が必要となっている。
鉄鉱石価格は長期的に考えるべきだ。」
Q.2014年の注目市場はどこか?
「我々は6つの大陸40か国でビジネスを展開している。
もちろんそれぞれ重要だが最大の市場である中国が最も重要であることは変わらないだろう。
3週間前にも中国を訪れた。
経済は順調だと感じた。
習近平国家主席ら新指導部が誕生したあと一時景気が落ち込んだ。
しかし都市化を進めるため公共事業と住宅建設に力を入れることで停滞を脱した。
さらに新指導部は生産の効率性や環境への配慮を極めて重視している。
供給過剰と言われる鉄鋼生産の能力を8000万トン削減すると発表した。
非効率で環境対策が不十分な製鉄所は閉鎖されるだろう。
環境問題の重要性を新指導部は良くわかっている。」
Q.2番目に重要な市場は?
「世界経済を見渡せばそれはやはり・・・アメリカだろう。
アメリカでとりわけ需要が拡大しているのが住宅市場だ。
住宅建設と同じく鉄鉱石が必要な自動車も需要が伸びている。
ハイテク機器の動向にも注目している。」
Q.3番目は?
「当然日本だ。
我々のビジネスに関係が深い分野つまり公共事業、住宅、自動車、ハイテク機器など幅広い分野で伸びている。
日本経済の石油気を楽観的に見ている。
今回 安倍首相と会うことができた。
日本の改革や成長戦略、イノベーションといった重要な課題について意見を交わした。
日本経済は本格的に回復している。
日本の取引先をまわっていると皆これまでよりもかなり強気だ。
現場で耳にする声も同じ。
日本の鉄鋼メーカーは今年の上半期5600万トンを生産した。
単純に2倍すれば年間1億1200万トン
6~7年前の生産規模に戻ってきた。」
Q.日本の製造業はリオティントの鉄鉱石で鉄を作り
その鉄で自動車を作ると言う一連の構図が出来ている。
「その通り。
我々も日本のメーカーから車や鉄道を買っている。
ぐるっと回っているわけだ。
150台の無人トラックを日本のコマツから買うことにした。
1台ではなく150台。
遠隔操作するのは非常に複雑だがコマツと一緒に開発した。」
Q.2014年はどんな年になりそうか?
「安定した年になると思う。
金融の問題を引きずって不確実性や変動もあるだろうが経済はしっかりとしていると思う。」