日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

注目集めるカザフスタン 大胆な動き

2014-03-03 08:00:00 | 海外ネットワーク
2がう23日 NHK海外ネットワーク

閉幕したソチオリンピック。
フィギュアスケート男子シングルでは羽生結弦選手がカナダのパトリック・チャン選手を抑えて金メダルに輝いた。
この種目で銅メダルを獲得したのがカザフタンのデニス・テン選手。
国としてフィギュア初のメダルとなった。
このカザフスタンをめぐる大胆な動きがいま注目を集めている。
カザフスタンは旧ソビエトの国としてロシアとも良好な関係を維持してきた。
オリンピック開会式にもナザルバエフ大統領自ら出席。
そして何といってもこのオリンピックにかける意気込みが現われていたのがメダリストに与えられる報奨金。
国際スポーツ記者協会が調べによると各国の中でトップだったのがカザフスタン。
金メダルで約2,500万円
銀メダルで約1,400万円
銅メダルで約750万円。

ナザルバエフ大統領が“カザフスタン”という国の名前を変えることを検討すべきと世界を驚かせた。
大統領は
カザフスタンは他の中央アジアの国と同様で名前に「スタン」がついているが
「スタン」がついていないモンゴルは人口が少なくても外国の関心を呼んでいる国だと発言した。
確かに中央アジアの国というとウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタンと「スタン」がついている。
「スタン」は国を意味するペルシャ語系の言葉とされているが
大統領が新たに国の名前として提案した“カザフエリ”の「エリ」はカザフ語で国や土地の意味。
オリンピックと同様 国際社会での存在感を高めようというねらいがうかがえる。
カザフスタンは石油やウランなどの資源大国で経済規模も国土の広さも中央アジアでは最大である。
しかし中央アジアとひとくくりにされてしまうと国の存在が埋没しがちになってしまう。
存在感を増して海外からの資本や観光客を呼び込むきっかけにしたいというねらいが見えてくる。
国名が実際に代わるのかどうかは
ナザルバエフ大統領はまずは国民との協議が必要だとしているが
絶大な権力を持っている大統領が決断すれば可能性は高いと思われる。
ナザルバエフ大統領はソビエト時代から政界の実力者として知られていて
カザフスタンの独立以来20年以上大統領の座にある。
小柄ではあるが強靭な意志を感じさせる人物である。
大統領は地名の変更に関して前例があり
国の首都を南部のアルマトイから北部のアクモラに移したが名前をアスタナに変更した。
地域大国として独自色を強めているカザフスタンが
国の名前の変更という壮大な試みに踏み切るのか
しばらくは目が離せない。、
コメント