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米 中間選挙 両党の動き活発に

2014-03-28 08:00:00 | 報道/ニュース
3月12日 ワールドWAVEモーニング


ホワイトハウスの中を颯爽と走るオバマ大統領。
これは国民に肥満解消のために運動をするよう勧めるPRビデオだが
いまオバマ大統領自身11月の中間に向けて全米を駆け回っている。
毎週のように地方遊説を行うオバマ大統領。
特に力を入れて訴えているのが最低賃金の引き上げである。
今の7ドル余から10ドル余に引き上げる法案を成立させることで
中間所得層を支援し国民の支持を集めたい考えである。
(オバマ大統領)
「大多数が最低賃金の引き上げを支持している。
 今すぐ10ドル10セントに上げる法案を通せばいい。」
(参加者)
「本当に素晴らしいと思うわ。
 感動しました。」
「大統領はいい仕事をしている。
 議会は協力すべきだ。」
多くの有権者が支持する最低賃金の引き上げを全面に打ち出して巻き返しを図りたいオバマ大統領。
しかし看板瀬尾作として掲げてきた医療保険制度改革
いわゆる“オバマケア”をめぐって問題が相次いだことなどによって支持率は低迷したままである。
アメリカABCテレビなどの最新の世論調査では46%と過去最低の水準にとどまっている。
一方の野党共和党。
3月6日 ワシントン近郊で共和党の支持母体である保守派の大集会が開かれた。
保守派の政治団体によるアメリカ最大の集会である。
会場には1,000人を超える支持者が集まり盛り上がりを見せている。
強い政治力を持つ“保守派政治行動会議CPACシーパック”。
総会には2016年の大統領選挙で共和党の有力候補と目される議員らが次々と駆けつけ支持を訴えた。
(共和党 ライアン下院議員)
「相手は疲れている。
 我々の方が活気がある。
 選挙に勝つのは共和党だ。」
(ニュージャージー州 クリスティー知事)
「勝たなければ国が立ち行かない。
 再び選挙に勝つ決意を持とう。」
総会は3日間続き中間選挙に向けて全力を挙げる方針を確認した。
(参加者)
「共和党には勢いがある。」
「共和党が勝つと思う。
 次の大統領もここにいるわ。」
上院の選挙で6議席上積みすれば過半数を獲得できる共和党。
しかし去年はオバマ政権と対立するあまり政府機関の一部閉鎖を招き
国民から厳しい批判にさらされ態勢の立て直しを迫られている。

(ブルッキングス研究所 イレーン・カマルク氏)
「民主党が下院で過半数を確保するのは非常に難しいと思う。
 上院では過半数を維持すると思うが共和党にも勝ち目がある。」

選挙まで半年以上あるため不確定な要素はあるが今のところ共和党に追い風が吹いているとされている。
100議席の上院は
民主党が多数で53議席に対し共和党は45議席。
2議席が民主党系の無所属議員。
このうち約3分の1にあたる36議席が今年改選を迎える。
21議席が民主党でオバマ氏が初めて大統領選に臨んだ2008年に高い支持率のもと一緒に当選した議員のため
ただでさえ今回は苦戦を強いられる見通しである。
一方の下院は435議席すべてが改選される。
現在 民主党が199議席に対し共和党は232議席。
欠員は4。
そもそも選挙区の区割りが共和党に有利に変えられたと言われていて共和党が過半数を維持するとみられている。
オバマ大統領は選挙の顔にならないとして応援演説を断る議員も出てきている。
予備選挙が行われたテキサス州でも民主党の討論会場には
オバマ大統領よりも次の大統領選挙への期待が高まるヒラリー・クリントン前国務長官のTシャツや本、バッジなどが目立った。
民主党の各候補は保守的なテキサス州で選挙に勝つためには
オバマ大統領や政権が掲げる政策と一定の距離を置かざるを得ないと感じられる。
選挙が近ずくほどオバマ離れの動きが加速することも予測される。
アメリカメディアでは中間選挙より早くも2年後の大統領選挙の行方に関心が集まっている。
民主党の大統領候補として支持率が70%を超えるクリントン前国務長官や
意欲がうかがえるバイデン副大統領の動向を伝えている。
一方の共和党は東部ニュージャージー州のクリスティー知事が大統領選挙の最有力候補とみられていたが
スキャンダルに見舞われ支持率が急落した。
これに対し保守派総会で行われたアンケート調査では
保守的な政策を強調した南部手ケンタッキー州のポール上院議員が共和党の大統領候補として大差でトップに躍り出た。
このほか最新の世論調査では副大統領候補になったこともあるライアン下院議員やブッシュ元大統領の弟J・ブッシュ 元フロリダ州知事などが頭角を現している。
秋の中間選挙でもこうした大統領選挙の有力候補たちの動向に注目が集まりそうで
大統領選挙の前哨戦さながらの様相となりそうである。
 



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