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“腐敗撲滅”習政権の取り組みは

2014-03-06 09:00:00 | 海外ネットワーク
3月2日 NHK海外ネットワーク


中国で連日報道される役人の汚職や税金の無駄遣い。
南京市のある築の幹部が6年間で260元(約4㎡000万円)を着服した
あきれたことに着服した金のほとんどをゲームに使った

別の日にも
役人が毎週末 公用車でゴルフ場に出入りしていたことが明らかになった
公用車の不正使用が発覚したこの役人は追及に対し
友だちとゴルフをするのに俺はわざわざ車を買わなきゃいけないのか
民衆の不満を募らせ政府の権威を失墜させかねないこの腐敗。
習近平政権はその撲滅を大きな課題に掲げてきた。
(中国 習近平国家主席)
「贅沢三昧の気風に断固反対しあらゆる腐敗と戦っていく。」
去年11月には役人の贅沢を戒め無駄使いを禁止する65条の通知を出した。
会議や研修の名目の費用を飲み食いに使うこと
公務での出張と偽っての観光旅行
人事異動に合わせて幹部の公用車を買い替えること
役人としてしてはならない基本的なことをひとつひとつ具体例をあげて示した。
取り締まりや処分も相次いでいる。
人気を集めている改革派の雑誌が掲載した記事では
地方政府や幹部の腐敗が相次いで発覚し捜査が行われていると伝えている。
去年1年間で中国全土で明らかになった公金の無駄遣いなどは約2万5,000件。
7,600人以上が処分を受けた。
東部浙江省では過去30年間に2100億人民元(3兆5,000億円)以上の公金が不適切に使用されていたことが明らかになった。
強まる綱紀粛正の動きは意外なところにも影響が及んでいる。
世界遺産に登録されている西湖の畔にあるリゾート地。
多くの政府高官が訪れていたとされる高級クラブは今は営業停止。
広大な庭園や高価な調度品の数々。
このリゾート地ではこうした高級クラブやレストランのほとんどが店をたたんだ。
(地元の人)
「店の酒は1万元(約15万円)以上の高級品ばかりだった。
 以前は役人が公費で払ってくれていたが今はだめ。」
商売を変えるところも出てきた。
天津市にあるホテルはかつて多くの役人たちが宿泊し頻繁に宴会が催されていたという。
休業に追い込まれ今後は老人ホームに生まれ変わる予定である。
営業を続ける店も路線変更を余儀なくされている。
かつて高級官僚らが集った飲食店は
以前なら1人あたり1万円はかかったが1000円程度で食事を楽しめる。
もはや高級レストランの雰囲気はない。
「前は高級すぎて気軽に入れなかった。」
「まるで貴族が集まる店だった。」
役人自らの反省を促すキャンペーンも行われている。
繰り返し開かれているのが自己批判会。
公金の無駄遣いはないか
風紀に乱れはないか
幹部たちは自ら反省することを促される。
この日は習主席の出席し政府主導で腐敗撲滅に取り組む姿勢をアピールした。
河北省の幹部たちは自分たちが官僚主義的で浪費癖があると気づいた
自分を偉いと決めつけ自己中心的で大衆の目線に立っていないと反省した

(地方政府の幹部)
「私たちは反省することで進歩できると信じている。」
しかしいまだに役人による不正な蓄財は絶えずこれを批判する集会が各地で開かれている。
「汚職にまみれた役人を根絶しないと大変なことになる。」
国民からは次々に怒りの声が。
「汚職に手を染める人間が多すぎる。」
「腐敗を根絶しなければ国に未来はない。」
税金の使い道について監視活動を続けている雷さんは政府の取り組みはまだ不十分だと考えている。
「これは役人の給料について情報公開請求をしたときの資料。」
これまで中央政府の職員の給料について情報を公開するよう求めてきたが
50を超える情報公開の申請はすべて却下された。
(税金の使い道を監視 雷さん)
「情報公開されなければ役人がお金を懐に入れている可能性だってある。」
雷さんは役人の贅沢を戒める習政権の動きも政治的なパフォーマンスで終わるのではないかと懸念している。
国民が公金の仕組みをチェックすることすらできない社会の現状を変えることが腐敗の撲滅には欠かせないと指摘する。
(雷さん)
「情報を公開しないと市民は何が正しいかの判断さえできない。
 情報の公開が第一歩。
 時代に合わせようとしない政府はすたれてしまうことだろう。」
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