3月2日 NHK海外ネットワーク
ホロコーストの悲劇を生き延びた最高齢の人物として知られる女性ピアニストが2月末に死去した。
おりしも本人の生涯を描いた映画がアカデミー賞にノミネートされていたさなかのことだった。
アリス・ヘルツゾマーさんは1903年 現在のチェコ生まれで享年110歳。
ヘルツゾマーさんは第二次世界大戦さなかの1943年ナチスドイツによって幼い息子と主に強制収容所に送られた。
強制収容所から約9万人のユダヤ人がアウシュビッツなどに送られ多くが殺害されたが
ヘルツゾマーさんは2年後に収容所が解放されたことで生還を果たすことができた。
幼いころからプロの道を目指すよう勧められていたほどのピアノの腕前で
収容所でも仲間とともに100回を超える演奏会を開いた。
赤十字の視察に合わせて演奏をさせられていたという側面も確かにあったようだが
ヘルツゾマーさん本人は音楽があったことで自分は生き延びられたと語っている。
こうした生涯が映画製作者の目に留まって
ヘルツゾマーさんを取り上げた作品がアカデミー賞の短編ドキュメンタリー賞の候補になったが
授賞式直前に亡くなった。
“The Lady in Number6”From NIck Reed Entertainment(
(話 アリス・ヘルツゾマーさん)
演奏が許されたのです
音楽さえあれば何とかなると思っていました
どんな悲惨な状況でも時に美しい瞬間が訪れます
悪いことばかりということはあり得ないのです
とにかく人間が好きなんです
ヘルツゾマーさんは収容所でもいつも笑ってすごしていたと話している。
音楽を奏でることで自分が救われたし他の人たちを励ますこともできた。
ヘルツゾマーさんは今もナチスを声高に批判するのではなく
人間には善と悪の両面がある
自分は良い面だけを見ようとしている
人を憎んでもそれは新たな憎しみを生むだけだ
と話している。
こうした姿勢がかえって人類にとって悲劇を繰り返してはならないと訴える力になっている。
ホロコーストの悲劇を生き延びた最高齢の人物として知られる女性ピアニストが2月末に死去した。
おりしも本人の生涯を描いた映画がアカデミー賞にノミネートされていたさなかのことだった。
アリス・ヘルツゾマーさんは1903年 現在のチェコ生まれで享年110歳。
ヘルツゾマーさんは第二次世界大戦さなかの1943年ナチスドイツによって幼い息子と主に強制収容所に送られた。
強制収容所から約9万人のユダヤ人がアウシュビッツなどに送られ多くが殺害されたが
ヘルツゾマーさんは2年後に収容所が解放されたことで生還を果たすことができた。
幼いころからプロの道を目指すよう勧められていたほどのピアノの腕前で
収容所でも仲間とともに100回を超える演奏会を開いた。
赤十字の視察に合わせて演奏をさせられていたという側面も確かにあったようだが
ヘルツゾマーさん本人は音楽があったことで自分は生き延びられたと語っている。
こうした生涯が映画製作者の目に留まって
ヘルツゾマーさんを取り上げた作品がアカデミー賞の短編ドキュメンタリー賞の候補になったが
授賞式直前に亡くなった。
“The Lady in Number6”From NIck Reed Entertainment(
(話 アリス・ヘルツゾマーさん)
演奏が許されたのです
音楽さえあれば何とかなると思っていました
どんな悲惨な状況でも時に美しい瞬間が訪れます
悪いことばかりということはあり得ないのです
とにかく人間が好きなんです
ヘルツゾマーさんは収容所でもいつも笑ってすごしていたと話している。
音楽を奏でることで自分が救われたし他の人たちを励ますこともできた。
ヘルツゾマーさんは今もナチスを声高に批判するのではなく
人間には善と悪の両面がある
自分は良い面だけを見ようとしている
人を憎んでもそれは新たな憎しみを生むだけだ
と話している。
こうした姿勢がかえって人類にとって悲劇を繰り返してはならないと訴える力になっている。