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世界に和食を売り込め ①各国がアピール 食の祭典

2015-07-14 07:15:00 | 経済フロントライン

7月11日 経済フロントライン


イタリア ミラノで開かれている万国博覧会。
“食”をテーマに約150の国と地域が参加している。
それぞれが自慢の食文化を世界にアピール。
一昨年 ユネスコの無形文化遺産に登録された日本の和食も
万博を絶好のチャンスととらえ猛アピール中である。
ミラノ万博メイン会場で連日行列が絶えない日本館。
アピールしているのは多様な食文化である。
入ってほどなくのショーケースに並ぶ和食のサンプル。
海外の人にはその色とりどりの華やかさが新鮮に映るようである。
なかでも人気はおにぎり。
その具は海の幸や山の幸で彩られバリエーション豊かである。
人気のキャラクターに似せたキャラクター弁当「キャラ弁」も。
(イタリアからの観光客)
「本当に素晴らしい。
 感動的です。」
(ポーランドからの環境客)
「伝統と現代の組み合わせに非常に感銘しました。」
伝統的にな日本料理を箸を使ってバーチャルに体験してもらう展示もある。
四季折々に育まれる食文化こそ日本の売りでもある。
(日本館 小林浩人館長)
「地元のメディアにも取り上げていただいて
 万博に行ったら訪れるべきパビリオンナンバーワンに日本が選ばれた。
 食に対する意識、価値観も日本間でアピールしていければ。」
ジャパンデーに合わせて一大プロジェクも進行している。
日本から集まった9人の料理人。
ミシュランの星が合わせて24にもなる
いわば「和食の料理人日本代表」である。
“最高の和食を地元の食材で”
午前3時 ミラノの市場に集結した。
彼らの手掛ける“懐石解析フルコース”は13日にお披露目。
(京都吉兆 徳岡邦夫総料理長)
「うまみ 健康 美容がキーワード。」
食文化を世界にアピールするのは日本だけではない。
アルゼンチンが売り込むのは牛肉。
主食はビーフと言われるほどの牛肉消費国である。
アフリカのジンバブエ館ではクロコダイル(ワニ)肉。
オリーブオイルに漬け込んでヘルシーさをアピール。
輸出先を少しでも広めたいとしている。
(在ミラノ ジンバブエ総領事館 ジョージ・エル・バダウィ領事)
「ジンバブエのクロコダイル肉は最高の品質だ。
 今年はイタリアへの輸出を目指す。」
韓国は健康と長寿をテーマにしている。
日本でもおなじみのキムチやナムル。
体にやさしい食をアピールしている。
(韓国館 チョ・ドクヒョン館長)
「毎日1000人ほどが食べに来ます。
 韓国館に着たら必ず食習慣を変える必要性に気付くと思います。」
世界各国の食が集うミラノ万博。
日本はどこまでアピールできるのか。

 

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ラマダン中の有所奥で確かめ合う“同胞の絆”

2015-07-14 07:15:00 | 報道/ニュース

7月9日 キャッチ!


UAEのドバイ。
日中の気温は最高40度を超える。
ラマダン中は午前5時半ごろから日没までの約14時間
公の場で飲食することが禁じられレストランやカフェは店を閉める。
働く人の勤務時間は短縮され
屋外で作業する建設作業員には正午から3時間の休憩が与えられるが
イスラム教徒はすべて水を飲むことも我慢して日中を過ごす。
日没後の待ちに待った食事の時間。
空腹の苦しみを分かち合うため大勢で食べた方が良いとされ
家族や親戚が集まる。
空っぽになった胃を驚かせないよう
甘みが強く柔らかな食感があるナツメヤシの実から食べ始める。
ラマダンの期間にとる特別な食事は“イフタール”と呼ばれ
前菜やスープから肉とコメを組み合わせた腹持ちのいい料理が出される。
週ごとに別の親せきの家に集まりそれぞれの家に伝わる味を楽しむ。
伝統のイフタールはドバイでは国際都市ならではの多様性がある。
レストランではラマダンの期間中に限ってイフタール特別ディナーが用意される。
イスラム教徒だけでなく多くの人たちがイフタールの特別ディナーを楽しむために訪れる。
アラブ料理の代表 レバノン料理。
断食明けが勝負どころとレストランは豪勢な特別コースを用意する。
中でも空腹を満たすためにいろいろな料理を好きなだけ食べられるビュッフェ形式が人気である。
ドバイに暮らす人たちにとっては
母国の料理が用意されたレストランを訪れて
故郷のイフタールを思いながら過ごす特別な時間でもある。
(レバノン人客)
「ここで食事をすれば実家に帰った気分になれるよ。」
また料理は中東のものだけではない。
インドレストランでは体にやさしいスパイスの調合で勝負する。
そして今人気急上昇なレストランは
本格的なイエメン料理を出すとして評判を呼んでいる。
こちらでもイフタールの特別コース。
イエメンの国民食とも言われる“マンディ” 肉のオーブン焼きカレー風味。
ラムやチキンにカレー風味のスパイスをぬって特別なオーブンで焼き上げる。
“マドフーン” 肉のホイル包み焼き。
肉にコショウをまぶして肉汁を逃さないようアルミ箔に包んで焼き上げる。
これにラマダンに一般家庭でよく出されるのが“ハリーズ” 肉と麦のおかゆ。
野菜とチキンをカレー風味のスープで煮込んだものと一緒に食べる。
レストラン共同オーナー タリク・マアシさん。
タリクさんはアラブ料理の元祖ともいわれるイエメン料理を本格的に出す店を目指して
4年前にこのレストランをオープンさせた。
こだわりはイエメンでしか手に入らない食材やスパイスを使うことだが
母国はいま内戦状態に陥っているため輸入ができない状況である。
そこで使う量を減らしたり代替のスパイスを使ったりしながら
できるだけ客の期待を裏切らないよう努力している。
(タリク・マアシさん)
「食材不足は理解してもらっていますが
 それを感じさせないよう工夫しています。」
UAEには9万人のイエメン人が暮らしている。
家族と離れて1人暮らしの人たちも少なくない。
レストランはこうしたイエメン人の大切な心のよりどころになっている。
(イエメン人客)
「ラマダンでこの料理はよく食べます。
 このレストランの味は実家の食事を思い出させます。」
「ここの食べ物や雰囲気が母国にいるようでとても気分がいい。」
タリクさんは本格的なイエメン料理でドバイに暮らす同胞たちを支えていきたいと
気持ちを新たにしている。
(タリク・マアシさん)
「ラマダンの食事をするならここで数分でも過ごしてもらいたい。
 精神的にも慰めになるのなら私にとって最高の喜びですよ。」


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