7月11日 経済フロントライン
イタリア ミラノで開かれている万国博覧会。
“食”をテーマに約150の国と地域が参加している。
それぞれが自慢の食文化を世界にアピール。
一昨年 ユネスコの無形文化遺産に登録された日本の和食も
万博を絶好のチャンスととらえ猛アピール中である。
ミラノ万博メイン会場で連日行列が絶えない日本館。
アピールしているのは多様な食文化である。
入ってほどなくのショーケースに並ぶ和食のサンプル。
海外の人にはその色とりどりの華やかさが新鮮に映るようである。
なかでも人気はおにぎり。
その具は海の幸や山の幸で彩られバリエーション豊かである。
人気のキャラクターに似せたキャラクター弁当「キャラ弁」も。
(イタリアからの観光客)
「本当に素晴らしい。
感動的です。」
(ポーランドからの環境客)
「伝統と現代の組み合わせに非常に感銘しました。」
伝統的にな日本料理を箸を使ってバーチャルに体験してもらう展示もある。
四季折々に育まれる食文化こそ日本の売りでもある。
(日本館 小林浩人館長)
「地元のメディアにも取り上げていただいて
万博に行ったら訪れるべきパビリオンナンバーワンに日本が選ばれた。
食に対する意識、価値観も日本間でアピールしていければ。」
ジャパンデーに合わせて一大プロジェクも進行している。
日本から集まった9人の料理人。
ミシュランの星が合わせて24にもなる
いわば「和食の料理人日本代表」である。
“最高の和食を地元の食材で”
午前3時 ミラノの市場に集結した。
彼らの手掛ける“懐石解析フルコース”は13日にお披露目。
(京都吉兆 徳岡邦夫総料理長)
「うまみ 健康 美容がキーワード。」
食文化を世界にアピールするのは日本だけではない。
アルゼンチンが売り込むのは牛肉。
主食はビーフと言われるほどの牛肉消費国である。
アフリカのジンバブエ館ではクロコダイル(ワニ)肉。
オリーブオイルに漬け込んでヘルシーさをアピール。
輸出先を少しでも広めたいとしている。
(在ミラノ ジンバブエ総領事館 ジョージ・エル・バダウィ領事)
「ジンバブエのクロコダイル肉は最高の品質だ。
今年はイタリアへの輸出を目指す。」
韓国は健康と長寿をテーマにしている。
日本でもおなじみのキムチやナムル。
体にやさしい食をアピールしている。
(韓国館 チョ・ドクヒョン館長)
「毎日1000人ほどが食べに来ます。
韓国館に着たら必ず食習慣を変える必要性に気付くと思います。」
世界各国の食が集うミラノ万博。
日本はどこまでアピールできるのか。