7月11日 経済フロントライン
ドイツ西部のデュッセルドルフ。
日本のしょうゆメーカー キッコーマンがいま狙うのは
しょうゆをヨーロッパで定番の調味料に育てることである。
(キッコーマン・トレーディング・ヨーロッパ社 澤野順一さん)
「ヨーロッパは人口でロシアを含めるとアメリカの倍。
非常に大きい市場。
和食が無形文化遺産に登録されたことでチャンスが広がってきた。」
郊外にあるレストラン。
店の人気メニューはしょうゆを使ったものである。
味がよく健康的だと地元の人に受け入れられている。
「妻がこれくらいおいしい料理を家で作ってくれることを願うよ。」
(シェフ)
「日本のしょうゆはとても好まれている。
興味深い新しい味なので
お客に『何が入っているのか』とよく聞かれる。」
しょうゆが徐々に浸透するなか
日本以外のメーカーも相次いで参入している。
そこでキッコーマンが力を入れ始めたのが日本流の試食販売である。
「野菜は好きじゃないけどしょうゆ味だとおいしく食べられる。」
料理教室を開きドイツ人好みのレシピも紹介している。
伝統のドイツ料理にしょうゆを使う。
ドイツで人気のブロガーにも声をかけ
日本のしょうゆの良さを発信してもらおうというのである。
(ブロガー)
「しょうゆはいろいろな料理に使えるとブログに書くつもり。」
様々な国があるヨーロッパ。
その国ごとに使い方を提案すれば
しょうゆがヨーロッパの食卓に欠かせない調味料になると考えている。
(キッコーマン・トレーディング・ヨーロッパ社 澤野順一さん)
「各国の嗜好に合うようにする。
受け入れられる料理は何かというものを選びながら
国の文化を知りながら
国ごとにアプローチをかけていく。」