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恋愛をしない若者たち

2015-11-01 07:30:00 | 報道/ニュース

10月19日 おはよう日本


平成27年 内閣府の行った結婚・家族形成に関する意識調査で
恋人のいない20代~30代の男女の37,6%が「ほしくない」と回答。
最も多かった理由が「恋愛が面倒」というものだった。

今年26歳のNHK番組ディレクター。
ここ数年恋人がいない。
楽しみはちょっとだけ高いビールを飲みながらテレビを見ること。
恋人がほしくないわけではないが
これといった努力をするわけでもなく過ぎていく毎日。
恋愛には消極的だと思われている。
今こうした若者が少なくない。
恋愛に対してどう向き合っているのか。
「恋人がいたらいいとは思うが
 いなかったらいなかったで自分の時間ができたり
 そういうメリットがある。」
恋愛に消極的どころか“恋人がほしくない”という若者にも数多く出会う。
「仲良くなるまで持っていくのが面倒。」
彼らが恋愛を語るキーワードは「面倒」。
恋人を拒むような印象さえ受ける。
「相手のことを考えて行動しないといけないのでちょっとそれが面倒くさい。
 今はそう思っているので恋人はいらない。」
若者たちが恋愛を面倒だという背景には何があるのか。
未婚に対する男女400人に恋愛に関するアンケートを行った。
「経済的な理由」
「仕事の忙しさ」
「やむを得ず恋愛から距離を置いている」など様々な声があった。
しかしその一方で多かったのが
「1人で自由な時間を過ごしたいから」
「趣味に使う時間がもっとほしい」など自分の時間を優先したいという答え。
回答者の37%を占めた。
京都大学大学院に通う25歳の男性も恋愛よりも自分だけの時間を優先したいと考えている1人である。
大学院では研究に追われる毎日。
楽しみは1人でも遊ぶことができるゲームセンター。
日々の疲れを癒すひとときである。
「週に2~3回くらい来る。
 夜9時か10時くらいに来て閉店まで遊んでいる。」
男性は小学生時代に両親の離婚を経験している。
自分が恋愛をして幸せな時間を過ごすイメージがなかなかわかないと言う。
「鴨川は休日 家族連れやカップルが多いがうらやましいとは思わない。
 いつもそんなに一緒にいて何が楽しいんですか
 みたいな感じ。」
1日の終わりに部屋でひとりアニメを見るのが至福の時間。
「自分の生活にこれ以上恋人が入る枠が無いと言えばいいのか
 恋人を作って何かしたいとは思わない。」
本当に女性と過ごすより1人で過ごす方が楽しいのか。
お願いして女性との出会いの場に参加してもらうことにした。
月に2回程度行われているイベント。
男性と同じようにゲームやアニメが好きな若者たちが集まる。
同じ席になったのは年上の社会人。
楽しい会話が続きあっという間に3時間が経っていた。
(同じ席の女性)
「今日は楽しかったです。
 柔らかい話し方でいい人そうな雰囲気だったので。」
「ツイッターのアカウントでも交換しますか。」
その2週間後。
男性を訪ねるとあれから1度も女性と連絡を取っていなかった。
同じ趣味や価値観の人とつながりを持ちたいという気持ちはあるものの
研究や趣味など充実した生活を送っているいま
特定の女性と時間を共有することはまだ想像できないと言う。
「特定の誰かと自分のプライベートな空間じゃなくて
 1人だけじゃない空間になるわけじゃないですか。
 そういうのを共有するのは自分にとっては少なくとも無理。
 自分に取って男女がずっと仲が良いということがリアルに考えられない。」

 

 

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