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奈良公園の鹿 トラブルを防ぐには

2015-11-11 07:30:00 | 報道/ニュース

10月28日 おはよう日本


多くの世界遺産がある古都奈良。
1年間で66万人余りの外国人観光客が訪れ
4年前の約3倍という急増ぶりである。
なかでも人気なのが国の天然記念物奈良公園の鹿とのふれあいだがトラブルが起きている。

奈良は野生動物とじかに触れあえる“奇跡の街”だと評判になっている。
奈良の鹿とのふれあいで欠かせないのが鹿せんべい。
外国人観光客も鹿に食べさせるのを楽しんでいる。
(台湾から来た人)
「かわいい。」
(フランス人)
「鹿は取っても好きさ。」
ところがせんべいの食べさせ方を見ると
写真を取りながらやったり
すぐには与えずにじらしたり
時間をかけてせんべいを食べさせる姿が多くみられる。
その結果じらされて怒った鹿に噛みつかれることがある。
トラブル対応のため奈良公園などが設けたシカ相談室。
こちらには鹿に噛みつかれたがどうしたらいいかという相談が相次いで寄せられている。
今年は上半期だけで去年1年間と同じ73件。
その半分以上が外国人。
なかでも中国人観光客からの相談が目立っている。
(中国人)
「狂犬病は怖いので家では犬を飼っていません。」
「狂犬病は死に至るケースもありかまれたら心配。」
中国人観光客が心配しているのは狂犬病である。
狂犬病は感染した犬や野生動物に噛まれると人に感染する。
海外ではアジアを中心に狂犬病で年間5万5,000人が死亡していると推定されている。
予防対策が徹底されている日本国内では50年以上発生が報告されておらず
感染の恐れはほぼなくなっている。
しかし中国人にとって野生動物に噛まれることは狂犬病に感染することを意味する。
鹿と外国人観光客とのトラブルを防ごうと奈良県では対策に乗り出している。
奈良公園内に40か所に注意を促す看板を設置
中国語や英語で鹿に噛まれることがあるので注意するよう呼びかけている。
注意動画も作成してインターネットで見られるようにした。
奈良に来たら有名な野生の鹿に会ってください
公園で売られている“せんべい”を鹿にやれます
じらされると鹿は噛みつくことがあります
日本では狂犬病はないので心配いりません
奈良 
そこは鹿と共生する街です
シカ相談室は奈良公園周辺でのパトロールに力を入れている。
せんべいを食べさせるのに時間をかけている外国人を見かけると身振り手振りでやり方を伝える。
(正しい鹿せんべいの与え方)
①ひねって封を切る
②素早くやる じらさない
③怖ければ まく
④手を前に出すと持っていないサイン
(奈良公園のシカ相談室 吉村明眞室長)
「1000年間この環境が続いてきているので
 これから1000年先になっても人間と鹿が共生する環境残したい。
 人海戦術でまわりながら口頭で少しずつ注意を促し
 啓発活動を進めていきたい。」

 

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