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神奈川県が支援 中小企業のベトナム進出

2015-11-17 07:30:00 | 報道/ニュース

 11月4日 キャッチ!

10月16日 
ハノイ市内のホテルに
神奈川県の黒岩知事をはじめ日本とベトナムの政府関係者も集まりある施設のオープンを祝った。
オープンしたのは神奈川インダストリアルパーク。
ハノイ近郊の日系工業団地と提携して神奈川県が「貸し工場」を設置。
県内の中小企業がベトナムに進出することを支援する。
敷地面積 約3,5ヘクタール。
将来的にはここに貸し工場が合わせて5棟建設予定である。
(神奈川県 黒岩祐治知事)
「中小企業の皆さんが進出するようにどんどんサポートしていきたい。」
企業のベトナム進出を支援することは県内産業の空洞化にもつながると危惧する声もあったが
経済のグローバル化が進むなかで
神奈川県はこの取り組みが将来に県内の経済に貢献するとして
中小企業の海外進出支援にかじを切った。
神奈川県が提供するのは貸し工場だけではない。
神奈川県をはじめ中小企業を支援する財団法人や金融機関
さらに人材派遣会社など
合わせて9つの県の組織や企業がいて
ベトナムに進出するための計画の作成や資金調達
現地の煩雑な手続きの代行や
現地従業員の紹介にいたるまで包括的に支援を行う。
貸し工場での第1番目の企業がすでに9月から操業を始めている。
神奈川県綾瀬市のこの企業は携帯電話の基地局で使う通信機器を生産している。
現地法人を設立した鈴木淳一社長。
初めての海外拠点としてここを選ぶ決め手となったのは充実した支援体制だという。
(多摩川電子ベトナム 鈴木淳一社長)
「中小企業なので比とも限られており
 体力、資金もあまりない。
 自治体という引用・信頼がおける方々に頼れることは非常に心強い。」
ベトナム進出に際して用意した書類は
投資許可だけでも10種類以上もの書類を英語とベトナム語で提出した。
中小企業にとって煩雑な手続きは大変な労力を要するが
この企業は手続きを代行してもらう支援を受けた。
さらに工場の管理費1年分(5,000ドル)が免除される優遇措置も受けている。
経営規模の小さな中小企業にとって初期投資をいかに抑えるかは重要な課題である。
操業から1か月余たった現在でも
シンガポールに駐在する県の担当者が定期的に訪問して相談に応じるなど
一貫したサポートが行われている。
こうした神奈川県の取り組みにベトナム側も大きな期待を寄せている。
(フンイエン省 人民委員会 クオン主席)
「神奈川県のより多くの企業からの投資に期待します。」
10月 ハノイ市内で行われた日本とベトナムの経済フォーラム。
日本側からはベトナムの製造業
特に部品産業の育成を望む声が出された。
(ジェトロ ハノイ事務所 川田敦相所長)
「ベトナムでの現地部品調達率は33%にとどまっており
 ベトナム国内での調達は容易ではない。
 部品の多くはタイや中国から輸入している。」
背景にはベトナムの部品産業の未熟さがある。
賃金の上昇が続き価格競争力が低下する中国やタイに代わり
第3の製造拠点としてカンボジアやミャンマーに注目が集まるなか
ベトナムは日本の高い技術を積極的に導入して他国より1歩抜きんでることを目指している。
(ベトナム計画投資省 ドン経済区管理局長)
「ベトナムに取って部品産業の発展は最優先事項の1つです。
 日本の部品メーカーとの協力を深め技術移転と人材育成を進めたい。」
県内中小企業の新たな活路を探る神奈川県と
工業団地を通じ自国の部品産業を底上げしたいベトナム。
双方の新たな取り組みに国内外から期待が寄せられている。

 



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