10月31日 経済フロントライン
ハロウィーンの仮装に凝る人が増えるなか大ブレークした商品がある。
メイクに使われる特殊な絵の具である。
都内で開かれた無料でメイクを行うイベント。
この絵の具がいま年間150万本を出荷するヒット商品となっている。
体に塗って使えるように様々な工夫が凝らされている。
原材料として使われているのは天然のゴムの木からとれる成分である。
体に塗って5分ほど乾かすとゴム状に変化。
水をかけても溶けないので雨が降っても大丈夫である。
さらにメークを落とすときも簡単。
シールのように剥がすことができる。
製造しているのは化粧品を生産している国内の工場。
直接顔に塗っても安全だと言う。
元々は2002年に日本と韓国で開催されたサッカーW杯の応援グッズとして開発されたこの商品。
数年前までは年間の出荷量は数千本ほどだったが
ハロウィーンブームで出荷量を飛躍的に伸ばしている。
(メイク用“絵具”を製造 POOL 中村友哉代表)
「SNSとかウェブの存在が非常に大きいと思っている。
実は僕たちが宣伝する以上にお客さんがSNSで宣伝してくれて
市場を作ってくれているという実感がある。」
ハロウィーン市場の規模は右肩上がり。
ある試算では去年1100億円にのぼり
バレンタインを抜いてクリスマスに次ぐイベントとなった。
今後企業が様々なサービスや楽しみ方を提案すれば
ビジネスはさらに拡大していく可能性があると専門家は指摘している。
(電通 若者研究部 奈木れい研究員)
「ハロウィーンは定義が薄いというか
たった一つあるのが“仮装すること”。
フレキシブルに使う土俵ができているので
業界や企業が何をしたいかというところとひも付けていくことがやりやすい。」