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“脱日帰り”へ 奈良の高級観光戦略

2017-06-01 06:45:00 | 報道/ニュース

5月12日 国際報道2017


世界遺産を多く抱える奈良県には多くの外国人観光客が訪れるが
その多くは
(カナダ人観光客)
「日帰りで鹿を見に来ました。
 次は東京へ行かなくちゃ。」
県が打ち出したのが“高級観光戦略”。
たとえば
世界遺産の春日大社を夜間貸し切るツアー。
一般の拝観が終わったあと境内にはゲストのためだけに燈籠の灯がともされ
古都の風情を独占してもらうというもの。
お値段は1組55万円。
刀鍛冶によるオーダーメードの日本刀作りツアー。
自分だけのオリジナルの刀を作ってもらえる。
料金は1組なんと2,000万円。
“特別な体験ができる”と海外の富裕層に人気を呼び
これまで16種類のツアーに850人が参加したということである。
手ごたえを感じた奈良県ではさらに新たな商品の開発も。
築200年の古民家。
1日1組限定の高級宿ということで
この日は県の招きで
外国人富裕層専門の旅行代理店が視察に訪れた。
見事な棚田の眺めを堪能し
食事は一流の板前による包丁さばきを目の前で見ながら味わえる。
そして極め付きは
宿のそばまで貸し切りのヘリコプターがお出迎え。
目指すは日本古来の山岳信仰
修験道の聖地 吉野である。
世界遺産吉野山にある金峯山寺の蔵王堂では
山伏姿の僧侶が1,300年受け継がれてきた修験道と寺の歴史を直接レクチャーしてくれる。
(富裕層専門の旅行代理店)
「直接お坊さんと会っていろいろ聞くのはすごくいいです。」
ツアーの料金は100万円以上になるが
4月にはさっそく海外から2組が訪れ堪能したということである。
奈良県では
こうした富裕層向けのサービスを強化することで観光のレベル全体を底上げし
富裕層以外の誘致にもつながるのではないかと期待している。


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