6月3日 経済フロントライン
外国人旅行者からの観光収入がGDPに占める割合(2015)は
日本 0,6%
アメリカ 1,4%
フランス 2,2%
タイ 12,3%
日本は観光でもうけそこなっていると言える状況である。
外国人述べ宿泊者数の割合(去年)が全国の1%にも満たない四国。
高松の旅行会社では
欧米などからの旅行者をなんとか呼び込もうとプラン作りを急いでいる。
ツアー企画の責任者 阿部友香さん。
遍路など
四国独自の文化を切り札にしようとしている。
(阿部友香さん)
「欧米の人は
スピリチュアル・ミステリアスな雰囲気や
わびさび的なところを喜ぶ。」
阿部さんがこの日向かったのは瀬戸内海に浮かぶ小豆島である。
ベルギーから招いた2人の旅行ジャーナリストに島をPRするためである。
やって来たのは日本人もあまり訪れることのない寺。
弘法大師空海が修行した場所とされ
1200年以上の歴史を持つ
西之瀧 龍水寺である。
金剛界曼荼羅・・・
胎蔵界曼荼羅・・・
突然の難解な話に戸惑うふたり。
続いて護摩行(ごまぎょう)の体験。
「デービッドさん
家内安全 御祈願のため御宝前に護摩供養。」
言葉はわからないものの
ありがたみは伝わったようである。
お焚き上げが始まるとふたりは炎をじっと見つめていた。
「これはいい体験。
旅行プランに組み込むべきよ。
住職のプライベートガイドに数十万払う人もいると思うわ。」
(あなぶトラベル 阿部友香さん)
「四国の魅力をもっと磨き上げる
選別してちゃんと案内する。
ふんばってやっていきたい。」
欧米人
なかでもお金と時間に余裕のある富裕層を呼び込もうという動きも加速している。
東京で開かれた旅行の商談会。
奈良県の担当者がアメリカの旅行会社に売り込んでいたのが
“世界遺産の貸し切りプラン”である。
(奈良県観光客担当者)
「神社全部を貸し切ることもできますよ。
お客様のために燈籠に灯をともします。」
春日大社を夜間貸し切りにし
貴族のような気分を味わってもらうというプラン。
価格は55万円から。
相撲発祥の地とされる奈良県葛城市での力士体験プログラム
1組10万円から参加することができる。
(奈良県 観光プロモーション課 阿部辰雄さん)
「これからお客様には何回も奈良を訪れてもらわないといけない。
それに耐えうるだけのたくさん体験がある奈良を目指したい。」