6月3日 経済フロントライン
東京 表参道。
欧米からの旅行者が注目する意外な場所がある。
東急プラザ表参道原宿のエスカレーター。
天井や壁が100枚以上の鏡で覆われている。
万華鏡の中に入っているような感覚が味わえると動画投稿サイトなどで紹介され
人気を呼んでいる。
(アメリカ人)
「聴いてはいたけど実際に見たかったの。
とても素敵。」
(フランス人)
「美しい場所ね。
ほかで見たことがない。
とても独特だわ。」
マニアの町秋葉原にも人気スポットがある。
(イギリス人)
「すごい。
こんなにたくさん。
ここに住んでもいいぐらいだわ。」
ガチャポン会館。
カプセル入りおもちゃの販売機が500台以上並ぶ専門店である。
日本らしいお土産として1万円以上買う人もいるそうである。
個人旅行で訪れることが多い欧米の旅行者をターゲットにしたビジネスも急拡大している。
ひとりひとりの要望に合わせてガイドが案内するサービスを行う会社。
ホームページに
ガイドのプロフィールや対応できる言語
そして利用者のレビューを掲載している。
料金は8時間で平均3万円ほど。
最近依頼が急増している。
(トラベリエンス 橋本直明社長)
「欧米の人は観光客向けに作られたものを見たいのではなくて
ありのままの日本人の生活や文化を見たいと感じている。」
このサービスを利用し明治神宮をガイドと一緒に訪れていたアメリカ人のドナ・ギャランテさん。
今回日本に始めてやって来た。
ギャランテさんがどうしても行きたかったのが渋谷のスクランブル交差点である。
人々が大勢行きかう映像をインターネットで見て
訪れたいと思ったと言う。
渋谷で立ち寄ったのはここだけ。
交差点を往復して満足したようである。
(ドナ・ギャランテさん)
「楽しかった。
お互いにぶつかることなくわたっているのに驚いたわ。
ほかでは味わえない体験だったわ。
世界中で有名よ。」
そしてこんな場所も欧米からの旅行者でにぎわっている。
東京台東区にある谷中銀座商店街である。
(イタリア人)
「路地やたくさんの店
地元の人の生活も見ることができる。」
(オーストラリア人)
「あちこち散策して
買い物をしたり写真を撮ったりするつもりよ。」
ドイツからやって来た観光客がカメラを空に向けていた。
何を撮っているかというと
電線である。
(ドイツ人)
「ドイツにも電線はあるがこんなにたくさんではない。
私たちにはとても変わって見える。」
多くの旅行者が求めているのが日本の庶民の暮らしを体験することである。
人だかりができていたのは店先でお酒を飲むことができる居酒屋さん。
イギリス人のグループがとなりの鮮魚店で買ったアユの塩焼きを肴にビールを飲んでいた。
「頭も食べるの?」
「丸ごと食べるみたいよ。」
「かんべんしてよ~。」
客の減少で悩んでいた商店街が
外国人旅行者の増加で活気を取り戻している。
(商店主)
「体も大きいからビールの量もたくさん飲む。
本当にありがたい。
外国の人が来ないと商店街は厳しい。」