5月24日 国際報道2017
東京のIT企業が開いた就職説明会。
場所は韓国の地方都市テジョン。
対象は韓国人学生である。
この企業は毎年のように韓国人の学生を採用していて
より優秀な人材を獲得しようと現地での説明会を積極的に開いている。
(東京のIT企業 人事担当者)
「即戦力という意味では韓国人の方が優秀。
ハングリー精神というか気持ちが非常に強かった。」
日本以上に学歴が重視される韓国。
TOEIC平均スコアは日本より100点以上高いほか
就職に有利な資格を持ついわゆる“スペック”の高い学生が多いと言われる。
ところがいま韓国は空前の就職難。
対卒者の就職率は50%余。
若者の失業率は約50%に足している。
努力しても報われない韓国社会を地獄に例え
“ヘル朝鮮”という言葉まで流行している。
そのため
“脱ヘル朝鮮”
海外に活路を見出す学生が急増し
日本にも熱い視線が向けられているのである。
(日本への就職を希望する学生)
「韓国にはいま働きたい学生が多いのに採用する企業はあまりありません。」
「韓国での就職に何度も挑戦しましたが失敗してしまいました。
日本の方が韓国よりも就職できる確率が高いと思って
日本で就職しようと考えました。」
5月 韓国の政府機関の主催で行われた海外向けの就職フェア ソウルキャリアビジョン2017では
日本企業89社が参加。
来場した就職希望者は約9,000人と去年の2倍近くに増加した。
日本企業への就職を仲介する専門の会社まで登場している。
この日は模擬面接が行われていた。
面接官役を務める日本人スタッフが細かな言葉づかいを指導する。
この会社では日本への就職率は今後さらに高まると見ている。
(ISL人材開発院 金瑞穂課長代理)
「やる気・実力・学力に特化いている点で
日本企業による韓国人採用が増えていると思う。
勉強した技術を持って日本で羽ばたいてほしい。」