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没後20年“英国のバラ” ダイアナ元皇太子妃

2017-10-03 06:30:00 | 報道/ニュース

9月11日 キャッチ!


ダイアナさんは20歳で将来の国王と結婚。
20世紀最大と言われた式は生中継。
世界の実に6人に1人が見守った。
皇太子妃になり世界を魅了したダイアナさん。
際立ったのは人間味あふれる親しみやすさである。
(ダイアナ元妃を知る事前活動家)
「本来王室の子どもは乳母が面倒を見ていましたが
 ダイアナ妃はそのしきたりに従うことを望みませんでした。」
ダイアナさんの元警護官は彼女が王室のしきたりを破るのを目の当たりにしてきた。
(元ダイアナ妃警護官 ケン・ウォーフさん)
「おもしろいかたでした。
 子育てに関してしきたりを破ることに熱心でした。」 
しかし彼女の生活には常にカメラがつきまとっていた。
記録映像では休暇を家族で過ごすダイアナ妃が
こどもたちのプライバシーを守るよう訴えている。
(ダイアナ妃)
「1人の親としてお願いします。
 子どもたちの空間を尊重していただけますか。」
また舞台裏では別のドラマも展開していた。
チャールズ皇太子をめぐるカミラさんとの争いである。
元警護官は傷つくダイアナ妃を近くで見てきた。
(元ダイアナ妃警護官 ケン・ウォーフさん)
「皇太子を愛していたダイアナ妃の苦しみはよくわかっていました。」
(当時のニュース)
「女王はチャールズ皇太子とダイアナ妃が早急に離婚するよう
 催促する手紙を2人に送りました。」
しかし王室の期待に反してダイアナさんは注目を浴び続けた。
その人気を生かして多くの問題に光を当て続けた。
ユニセフ
ホームレス
地雷・・・。
(当時のニュース)
「ダイアナ元皇太子妃が亡くなりました。」
パリでパパラッチに追われ交通事故で亡くなった。
早すぎる死だった。
あれから20年
ダイアナさんはイギリスに消えることのない足跡を残している。
(ABC 英国王室担当 ロバート・ジョブソン記者)
「彼女は王室を変えたんです。
 息子のウィリアム王子が後を継いで国王となったとき
 エリザベスではなく母の影響が大きい王室の時代が到来することでしょう。」
ダイアナさんの人となりやその意思が受け継がれている。
これ以上素晴らしいことはない。

ダイアナさんはスペンサー伯爵家の出身だが
両親の離婚など家庭は複雑だった。
より庶民的な感覚の持ち主で
子育てなども庶民の感覚を王室に取り入れていった。
ファッションにも注目が集まり
毎週のように雑誌の表紙を飾るなど非常に華やかだった。
伝統的な王室とは違い異端児だったという側面が強く
反感をかうこともあった。
ダイアナさんはメディアを使うのが上手だったので
王室にいたときには約100の団体の長をやっていたが
どんどんマスコミを引き寄せ
またそれにより注目を集めた。
それまでは王室のチャリティーなどはつつましくやるべきだという考えがあったため
王室では反発があったと考えられる。
晩年はエイズ患者に寄り添ったり社会的弱者に注目をしていき 
世界中から注目を集めさせ
どんどん国民に近づいていき国民の多くから信頼と人気を得た。
1997年8月31日から9月7日の葬式までは
バッキンガム宮殿の周りにはたくさんのカードや花が寄せられ追悼された。
その年の5月に就任したばかりのブレア首相はすぐに
「彼女は民衆のプリンセスだった。」というコメントを出したが
ロンドンの北へ800キロ離れて静養中の女王陛下は何も言わず
バッキンガム宮殿に反旗も飾らない
国民の間には不満が高まった。
この20年前に女王陛下は在位20年を国民と一緒に祝ったことで
自分は人気があると思っていたのが
この20年でサッチャー改革により貧富の差が広がるなど大きく国内は変わっていた。
改革から取り残された人々が
ダイアナさんに自分を自己投影し
ともに社会や王室からなおざりにされたと
追悼の念が強くなり
それに気づいた王室は
女王陛下はロンドンに戻り葬式に出席し
ようやく国民の怒りを静めるという状況になったのである。
これにより王室は教訓を得た。
ダイアナさんが1人でチャリティ-をやっているかのような印象があったが
実は王室は膨大な数の公務をこなしている。
ダイアナさんのようにもっとマスコミを使ってアピールをしなければならない。
その結果
ホームページを作り充実させ
SNSを活用し
これにより国民の理解を得るようになった。
2012年のロンドンオリンピックでは
女王陛下のダイヤモンドジュビリー在位60周年を祝い
女王陛下はジェームズ・ボンドともに映像で参加しスカイフォールをおこなって驚かせた。
ダイアナさんの残した教訓を女王陛下を始め王室は守られている。
現在イギリス王室は約3000の公務をこなし
3000以上の団体の名誉職を務めている。
6月にエジンバラ公が96歳を迎えられ
単独の公務からは引退をしたいということになった。
女王は即位されてから65年間で
22,019回の単独公務と
5,495回のスピーチ
“世界で一番多く除幕式に立ち会った”と自身の言葉である。
現在一番忙しいチャールズ皇太子は述べ400カ国を回り
女王陛下は350か国をまわる王室外交で親善を深め
女王陛下はコモンウェルス首脳会議し長年の友人たちをつくった。
チャールズ皇太子は中東に知己がある。
イギリス王室外交が1990年のネルソン・マンデラさんの釈放にもつながったとも言われている。
ソフトな外交が積み重なりハードになる。
国民の支持なくして王室は成り立たない。
より国民に近づいた活躍に期待したい。




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