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究極の愛のカタチ “カープ移住”

2017-10-27 06:15:00 | 報道/ニュース

10月4日 おはよう日本


広島カープの本拠地マツダスタジアム。
そのなかで“カープ女子”の存在感は年々増している。
(カープ女子)
「明日の力 愛 元気 すべて。」
(関東から来たカープ女子)
「できることなら広島に住みたい。」
地元広島で応援することでチームとの一体感がさらに強くなると言う。
その仲間入りをしたのが東京渋谷区出身 板倉真弓さん(37)。
カープのファン歴は20年を超える。
去年9月カープ好きが高じて移住した。
いまは広島市内で一人暮らしをしている。
(板倉真弓さん)
「どっぷりカープを見るための生活ができているので
 かなり満足しています。」
板倉さんがカープのファンになるきっかけは正田耕三選手。
80~90年代にかけて活躍した走攻守そろった名選手である。
いぶし銀のプレーでチームに貢献する姿に一目ぼれしたと言う。
(板倉真弓さん)
「正田さんがバントで出塁して走ってみたいな。
 正田さんなら何かやってくれそうみたいな。」
板倉さんは社会人になると
関東以外の試合にも足を運ぶほどカープへの愛が深まった。
それに伴い遠征にかかる費用が家計を圧迫するようになったと言う。
そして一昨年10月
板倉さんの移住を後押しする出来事があった。
カープがシーズン最終戦で敗れクライマックスシリーズ進出を逃した試合である。
(板倉真弓さん)
「私も大の字になって泣いて。
 こんなに好きだったらカープが近づいてくれないなら私が行こうと思って
 移住しようと思いました。」
板倉さんの決心を広島県の相談窓口も後押しした。
相談にきめ細かに応じたほか
下見の交通費の助成制度などを紹介し
移住の話が進んでいった。
カープが好きという理由で相談に訪れたケースは3年間で33件。
このうち4世帯が実際に移住し
他の理由と比べ実現した割合は高いと言う。
一方で板倉さんが移住を実現させるのにもっとも困ったのは就職先を見つけることだった。
行政から仕事の斡旋まではなく自力で探したが
“カープが好き”という理由が企業から信用されず10社近くで不採用となった。
(板倉真弓さん)
「担当の方に直接ことばで伝えても
 『うそでしょ どうせすぐやめるんでしょ』とか言われたりしたんで
 そういうことばはショックでした。」
その中で対応されたのが人材派遣などを手がける会社だった。
立地はマツダスタジアムから2駅。
IT関連企業で培ったスキルを活かし求人広告のデザインを担当している。
板倉さんの面接を担当した田所さん。
広島へ移住する理由にびっくりしたと言う
(会社の常務 田所一郎さん)
「正直な話ちょっとうさんくさいなとは思いました。
 会う前は。」
試合がある日は定時に退社。
すぐに球場に駆け付ける。
生活の一部にカープがあることを実感できていると言う。
(板倉真弓さん)
「ホームで見るっていうちょっと優越感とか。」
優勝に大手をかけた試合はチケットが取れず自宅での観戦となった。
そして歓喜の瞬間が。
家を飛び出した板倉さんが向かったのはマツダスタジアムだった。
広島に移住したからにはせめて本拠地で優勝の喜びをかみしめたいと
足を運んだのである。
板倉さんは広島に移り住んで1年が過ぎ
チームの応援はもちろん
それ以外でも生活は充実していると言う。



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