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広告を変える!? マイクロインフルエンサー ①確保に動く企業

2017-10-30 06:00:00 | 経済フロントライン

10月7日 経済フロントライン


インフルエンサー=世間に影響を与える人
インフルエンサーたちが活躍する場が写真共有のSNSサービス インスタグラム。
自身のアカウントを使ってネット上に無料で簡単に画像を投稿することができる。
内容を常に見ている人
いわゆるファンの人たちをフォロワーと呼ぶ。
フォロワー数が多い人ほど影響力が高いということになる。
フォロワーの人数が100万人以上というのは「トップインフルエンサー」と呼ばれ
これはひとにぎりの芸能人や著名人だが
「マイクロインフルエンサー」はフォロワー数が数千~数万人くらいという一般の人たちで
このマイクロインフルエンサーこそがこれまでの広告を変えると注目されている。

都内で開かれた化粧品メーカーのPRイベント。
新作リップを見に来たのは大学生やOLなど20代が中心。
ほとんどがフォロワー1万人前後のマイクロインフルエンサーである。
(フォロワー 7,800人)
「いろいろな人に楽しいのを伝えられればいいかな。」
(フォロワー 8,200人)
「フォロワーのみんなにも伝えられる。」
(フォロワー 1万5,000人)
「友だちに言ってる感覚。
 友達に“これいいよ”みたいな感じで言ってる。」
彼女たちをイベントに呼んだ化粧品メーカーは
インフルエンサーにはテレビCM以上の効果が見込めると言う。
インフルエンサーが撮った写真を見るフォロワーは
ふだんからインフルエンサーのセンスに共感している人たちである。
テレビの視聴者などと比べると人数は少ないが
インフルエンサーからの発信は届きやすいという。
(ELGC ポピイ ブラウン事業部 コミュニケーションマネージャー 小山真紀さん)
「マイクロインフルエンサーたちをフォローしている人たちは
 その人のライフスタイルや
 インスタグラムの中の世界観にすごく共感してフォローしている。
 共感されている
 そこの中に私たちが入っていれば
 そのユーザーとブランドとの共感もすごく生まれやすい。
 それはやはりテレビCMではできない。」
どんな人がインフルエンサーをしているのか。
その1人
IT企業に勤める石田一帆さん(26)。
友人から勧められてインスタグラムを始めたのは4年前。
できるだけ多くの人に見てもらいたいと
おしゃれに写る撮り方を日々研究してきた。
自分のメイクを動画にしてアップ。
実用性が高くてセンスがいいと人気を集めるようになった。
今ではフォロワー数が6万4,000人を超えている。
自分の気に入った商品をインスタグラムに載せることで
企業から報酬をもらうこともあるという。
(マイクロインフルエンサー 石田一帆さん)
「私のフォロワー層ってけっこう女の子がほとんど。
 中学 高校の方とか
 お小遣いで頑張ってコスメを買う。
 そういう方とかもファン層で多い。
 実際に自分が本当に使ってみて
 いいと思ったことを書くようにしている。」
企業の側ではインフルエンサーを確保しようという動きが強まっている。
東京渋谷にあるインフルエンサーを企業に紹介する事業を去年の2月にスタートした会社。
まずサイトを通じてフォロワー数1,000人以上のマイクロインフルエンサーを募集
登録してもらう。
企業は宣伝したいイベントや商品を示し
参加希望者を募る。
その中から最適だと思う人を選択。
この会社に利用料を支払う。
インフルエンサーは商品に関連する情報を投稿し
この会社から報酬がもらえる仕組みである。
報酬は1フォロワーにつき1~2円がベースで
1万人のフォロワーがいる場合1~2万円もらえる計算である。
これまでに2万人のマイクロインフルエンサーが登録していて
950を超える企業が利用。
9月の売り上げは去年に比べて12倍に伸びているという。
(リデルCEO 福田晃一さん)
「結果が出ている企業がたくさん今出てきていて
 自社もやらなければという状態にある。
 今いちばん盛り上がってきている。」
インフルエンサーへの関心が急速に高まるなかで
企業とインスタグラムをプロデュースする人も出てきている。
全国のホテルでスパなどの施設を運営している企業。
認知度を上げたいと企業のインスタグラムを強化することになり
マイクロインフルエンサーの春日咲さん(24)に任せることになった。
これまでスタイリッシュな写真で自分のインスタグラムのフォロワーを集めてきた春日さん。
企業の依頼であっても使うのはスマホ1つである。
(マイクロインフルエンサー 春日咲さん)
「一眼レフもいいと思うんですけど
 スマホで見る率も高いので インスタって。
 画面に出てくるのもスマホで撮ったサイズ感の方がイメージが出やすい。
 それで私はiPhoneオンリーで撮っています。」
春日さんのプロデュースによってこの企業のインスタグラムの閲覧数は大幅に増えたと言う。
(ザ・デイ・スパ PRマネージャー 伊藤真咲さん)
「かなりフォロワーが増えたし
 私たちのファンにンってくれそうなコメントもあったのですごく良い。
 実際見たところ仕上がりも違うし
 レイアウトも取り込んでやってくれているので
 おまかせして正解だった。」


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