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主人公は80歳!漫画“傘寿まり子”

2017-10-17 06:00:00 | 報道/ニュース

9月27日 おはよう日本


30~40代女性向けの漫画雑誌に連載されている
「傘寿まり子」。
主人公は文字どうり傘寿。
つまり80歳のおばあちゃん。
この家 建て替えするの?
相談もなしに子どもたちが家の建て替えを計画しているのを知り
まり子・80歳
今日
家を出ます
そして人生初のインターネットカフェを体験したり
初恋の人と同棲を始めたり。
超高齢化した現代社会の荒波をたくましく乗り切っていく女性の波乱万丈の物語である。
9月中旬に4巻目が発売。
幅広い年代に支持されている。
(書店員)
「男性で読まれる方とか
 今まであまり漫画を読んでこなかったような年配の方にも読まれている。
 お問い合わせが結構あります。」
連載をしている出版社にも60代の女性から
“私もエネルギーをもらってます。
 負けていられませんね。”
“まり子さんのような生き方をしたいですね。”
といった声がたくさん寄せられている。
作者は戦争を描いた漫画で数々の賞を受賞してきた
おざわゆきさん。
高齢者が主人公という新たな作品に挑んでいる。
きっかけは50代のおざわさん自身の母親が80代になったこと。
若々しくて知的好奇心が旺盛で
今まで抱いてきた80歳のイメージが覆されたという。
(漫画家 おざわゆきさん)
「“おばあちゃん”というよりは
 母のイメージのまま80代になったという感じ。
 80代はそんなに遠くない。
 私からしたら遠い存在ではない。
 高齢者の人がどんどん元気になっている印象があって。」
おしゃれな高齢者を描きたいとファッションチェック。
この日巣鴨では
足もとから帽子までモノトーンでばっちり決めた女性や
大きな花柄のワンピースを着た女性が。
ネイルにもこだわりがある。
「知り合いの方にしてもらって。
 せいっぱいのおしゃれを
 年甲斐もなくもう73なんですけど。」
年をとっても“自分”は“自分”。
超高齢化社会を迎えるなかで
新たな女性像を提示したいという。
(漫画家 おざわゆきさん)
「華やかなおばあちゃんが増えている。
 最初のコンセプトとしてはアイドルになれるようなおばあちゃんを描きたい。」
一方では現実では高齢者を取り巻く様々な問題もある。
こうした出来事も織り込まれている。
ボーイフレンドの運転する車が高速道路を逆走。
認知症の問題に直面する。
私たち 逆走してる!?
田舎から都会に暮らす娘に呼び寄せられ
高層マンションで孤独に暮らす女性も描かれている。
一日中空を見ていた
世間で起きているこうした現実。
おざわさんは常に“自分がその立場に立ったら”と意識して描いている。
(漫画家 おざわゆきさん)
「身体能力の衰え
 見た眼の衰え
 家族が変化していくこととか
 自分が80歳になった時にそういう問題に直面したときにどう思うか。
 自分自身の答えとして導き出して描いています。」
老いと直面しながらも常に好奇心旺盛で
インターネットを使って仕事をするなど
新たな世界を広げていくまり子さん。
私 自分の小説をネットで発表しようかと思って
80歳のおばあちゃんではなく
“まり子さん”という1人の女性として描き続けたいという。
(漫画家 おざわゆきさん)
「高齢者が夢を持つっていう部分をどこまで描けるのか。
 自分へのチャレンジでもありますね。
 年とって嫌なことばかりではなく
 案外ちょっと楽しく生きることもできるんじゃないかなって思ってもらえるとうれしい。」





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