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寝る前の生活習慣がカギ 子どもの睡眠問題

2017-10-22 06:15:00 | 報道/ニュース

9月30日 おはよう日本


西條澪乃ちゃん(1歳10か月)。
仕事をしている母親の美穂さんは
澪乃ちゃんを早く寝かせるため
毎日夕食やお風呂などを早めに済ませることを心がけてきた。
(西條美穂さん)
「ぴょんぴょん跳んで遊んで
 なかなか眠たくならない。」
寝る準備が整うのは午後8時過ぎ。
布団の上で飛び跳ねたりゴロゴロと転がったり。
ようやく眠りについたのは午後10時ごろだった。
ところがこの日は朝になるまで3回目を覚ました。
美穂さんはそのたびに起きて寝かしつけた。
(西條美穂さん)
「寝た気がしない。
 夜中に何回も起きるのでそのたびに自分も起きると
 朝もへとへと。
 すっと寝てくれたらうれしいと思うが。」
子どもの寝つきが悪かったりすぐに起きたりするのはなぜなのか。
子どもの睡眠を研究している大阪大学大学院連合小児発達学研究科
谷池雅子研究科長。
谷池さんたちが注目しているのは寝る前の生活習慣である。
ある子どもが寝る直前までテレビを見ていたときと
1時間前にテレビを見るのをやめたときの睡眠を比較したグラフ。
目が覚めて体が動くと点で表示される。
テレビを見るのをやめると動く回数が減り
ぐっすりと眠る時間が長くなっていることがわかる。
(大阪大学大学院 連合小児発達学研究家 谷池雅子研究課長)
「夜 寝ないというのは夜だけの問題ではなく
 1日の生活習慣で決められるということが大きい。」
研究室のメンバーの1人で生活習慣の改善に取り組んでいる辰巳愛香さんと娘の美月ちゃん。
美月ちゃんは1歳半を過ぎたころから寝るのを嫌がるようになり
なかなか寝付かないのが悩みのたねだった。
辰巳さんは谷池さんのアドバイスをもとに
眠る1時間前からはテレビを消すようにした。
さらに取り組んだのが寝る前の習慣づくり。
毎日寝る前に読む絵本を美月ちゃんが自分で選ぶ決まりを作った。
“絵本を選んだら次は布団へ入る”と習慣がつくことで
子どもの意識が睡眠へ向かいやすくなるのである。
午後8時半ごろ
美月ちゃんはぐずることなく眠りについた。
途中で起きることはほとんどなくなったという。
(辰巳愛香さん)
「私も怒らずに寝かしつけられるようになった。
 少し変えるだけで自分の時間もできて
 子どもも笑顔で寝られるので全然違う。」
谷池さんたちは現在こうした情報を子どもの眠りに悩む人に届けるため
スマートフォンのアプリの開発を進めている。
子どもの眠る前の過ごし方などを入力すると改善点を教えてもらえるアプリである。
(大阪大学大学院 連合小児発達学研究科 谷池雅研究科長)
「ちょっとした工夫だが
 お母さんお父さんが取り組みやすいことからアドバイスしていく。
 子どもの睡眠は養育者の手にゆだねられているので
 そこは十分に啓発していきたいと思っている。」



 

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