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中国の一流とは・・・

2017-10-21 06:00:00 | 編集手帳

10月19日 編集手帳

 

 祖国の秋の景色が恋しかったか、
夏目漱石はロンドン滞在中、
菊の展覧会に出かけたことがある。
<白菊と黄菊と咲いて日本かな>という俳句も詠んでいる。

この句で先に白がくるのは五七五の関係だろう。
序列をつけたわけではあるまい。
ただ、
同じく菊をめでる土地柄である中国では、
黄色の菊が特別に尊ばれるらしい。
中日辞典(小学館)でも「黄花」の第一の意味は菊になっている。

その人の心の中にも、
恐らくは序列がある。
習近平総書記(国家主席)である。
白は経済、
黄は軍事力だろうか。
きのう開幕した中国共産党大会で「豊かさから強さへの飛躍を実現した」と述べたという。

<白菊と黄菊と咲いて中国かな>。
そんなご心境だろう。
今世紀半ばまでに「世界一流の軍隊」を建設するとも語った。
一流ときましたか。
これからのどんな行動でそう呼ばせるのか、
周辺国が気にするところだろう。

近所付き合いで考えると、
観光客に買い物をしてもらったり、
世界の工場であったり、
かつ大市場でもある。
白い花をたくさん頂戴しているように思う。
それだけで十分、
感謝されることに気づかないか。



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