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南アフリカ 土地巡り人種間対立

2018-05-09 07:00:00 | 報道/ニュース

4月20日 キャッチ!ワールドEYES


南アフリカでは
アパルトヘイトから20年以上経ったが
今なおアパルトヘイトの影響は社会に暗い影を落としている。
アパルトヘイトの時代
黒人は参政権もなく教育も満足に受けられなかった。
1990年代になりアパルトヘイトは撤廃され
制度上 黒人と白人は同等になった。
しかし今なお解消されていない問題が“土地”である。
17世紀に白人が南アフリカを植民地化して以来
黒人の持っていた土地の多くは白人に取り上げられ
黒人は住む場所も指定され
農業も指定された土地でしかできなかった。
南アフリカ政府が去年発表したデータや政府関係者の発言などによると
現在も農地の約4分の3を全人口の10%以下の白人が所有している。
今年2月に就任したラマポーザ大統領は
“白人が所有する農地を補償金を支払わずに使用し黒人に譲渡することを検討する”
と発表した。
これに対し白人は反発し
土地をめぐって暴力事件も発生している。
南アフリカ警察の発表によると
2016年3月~2017年3月に南アフリカの農場で殺害された人は71人。
しかしこの数字は氷山の一角だという。
ニューヴェンハイズさん宅に何者かが押し入り
パートナーの男性は至近距離から撃たれた。
(ヘンリコさん)
「2回撃たれました。
 1発は肩
 もう1発は首の右側から後ろに抜けました。」
犯人はヘンリコさんにとどめを刺そうとするがライフルが故障。
(ニューヴェンハイズさん)
「あのときのことは頭から離れません。
 故障が無ければ次は私でしたから。」
毎晩 地元農家たちがパトロールする。
警察を信用せず自分たちで対策を講じている。
「警察が来るまでに4~5時間待たされるので自分たちで見回ることにしました。
 160平方キロメートルほどの範囲ですがとても効果があります。」
剥製制作の商売を営むエスタヘイゼンさん。
工房にいる時も常に武装している。
彼はここにとどまることを望んでいるが襲撃の恐怖がつきまとう。
(エスタヘイゼンさん)
「荷物をまとめて出ていくなんてことはできません。
 そういう人たちもいますが数年経つと戻ってきます。
 外国では生きていけないんです。
 そんな人生を賭けるようなことは無理です。
 ここを出ていくことはできません。」
アパルトヘイト廃止から20年以上。
暴力や分断は現在も南アフリカの発展に暗い影を落としている。
被害者は白人だけではない。
黒人も苦しんでいる。
去年4月 マトロモラ君が遺体で発見された。
白人農家はマトロモラ君がヒマワリを盗んだと疑っていた。
2人の白人農家が殺人容疑で起訴されたが
2人とも無罪を主張。
(マトロモラ君の母親)
「彼らが許せません。
 私に許しすら求めませんでした。」
マトロモラ君の遺体が発見されると住民は白人たちを襲った。
「奴らは金持ち
 黒人から搾取しているからだ!」
急進的な団体がヘイトスピーチで白人の大量虐殺を促していると
白人農家は批判している。
(「経済的開放の闘士EFF」のメンバー)
「それは嘘です。
 白人の大量虐殺なんていう政治的な動きはありません。」
「EFF経済的開放の闘士」は数百万の黒人の土地の返還を求めている。
政府も
賠償金を払わずに土地を取り上げられるよう
法改正を公言している。
(「アフリカ民族会議ANC]スポークスマン)
「土地は自分たちの尊厳にかかわる問題です。
 黒人の尊厳を取り戻す最善策は黒人に土地を返すことなんです。」





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