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ドイツ“新たな反ユダヤ主義”の波紋

2018-05-31 07:00:00 | 報道/ニュース

5月14日 キャッチ!ワールドEYES


第二次世界大戦中牡ナチスドイツによるユダヤ人大量虐殺ホロコースト。
犠牲になったユダヤ人は600万人を超える。
戦後ドイツではホロコーストという悲劇を許した反省に対し
外国人の排斥や民族主義を主張する極右主義の“反ユダヤ主義”を厳しく取り締まり
差別のない社会づくりを進めてきた。
しかしそのドイツで反ユダヤ主義が違った形で表面化し波紋を広げている。
4月17日ベルリンで撮影された映像。
イスラエル人の男性が襲われている映像で
暴行しているのはドイツに滞在するシリアからの難民である。
この男性が襲われるきっかけとなったのは
ユダヤ教徒であることを示す伝統の帽子“キッパ”である。
実は襲われた男性自身はユダヤ教徒ではなかったが
このキッパを被っていたため信者だと思われて暴行を受けた。
ユダヤ教徒をねらった暴行が街中で公然と行われた事実は
ドイツ社会に衝撃を与えた。
ドイツでは最近
一部のイスラム教徒や難民の間で反ユダヤ感情が高まっており
ユダヤ料理店に対する嫌がらせや脅迫
小学校でのイスラム教徒の子どもへのいじめなど
差別的な行為が相次ぎ問題となっている。
このためユダヤ人の団体は“キッパを被らないように”という異例の呼びかけまで行っている。

ベルリンで約2,000人が抗議デモを行った。
多くがキッパを被り
反ユダヤ主義への反対の態度を示した。
(ユダヤ人中央評議会会長)
「ドイツで暮らすユダヤ人は常に不安と脅威を感じています。
 こうした認識が広まることを期待したいです。」
多くの市民とともに政治家や教会関係者 イスラム団体の代表がベルリンにやって来た。
(デモ参加者)
「宗教差別の根絶を示したいのです。」
「反ユダヤ的な発言や話題が増えています。
 これを明確に反対するのはいいことです。」
ベルリンでキッパを被っていたイスラエル人をシリアの難民が暴行し侮辱したことがきっかけの
こうした反ユダヤ的な行動への抗議デモは
ケルンやポツダムなどでも行われた。
(デモ参加者)
「キリスト教徒ユダヤ教は関係深いです。
 反ユダヤ的な干渉は許されません。」
「ドイツでは宗教の自由があります。」
ベルリンでは学生たちが道でキッパを配った。
(学生)
「人々が連帯する姿を示したかったのです。
 また誰もが安全な場所であることも。」
この日多くの市民が平和の象徴としてキッパを被った。




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