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プラスチックゴミ対策 企業の取り組みは

2019-01-05 07:00:00 | 報道/ニュース

12月6日 おはよう日本


高松市にあるホテルのカフェ。
ここで試験的に導入を始めたのが
トウモロコシなどが原料で自然の中で分解される“生分解性”のプラスチックで作られているストロー。
使い心地は従来の石油などを原料としたストローとほとんど変わらない。
このストローの導入を決めたホテルを経営する会社は
ほかにも高速道路のサービスエリアなどの運営を手掛けていて
年間4万6,000本余のストローを使っている。
特にサービスエリアが提供したストローが外で捨てられる可能性があるとして
今年度中に新しい素材のものに切り替えていくことにしている。
(穴吹エンタープライズ施設・購買部)
「ストローをそのままお客さんに渡したら回収できなくなってしまうので
 少しでも環境に役立つことができればというような提案で採用することに決めた。」
プラスチックゴミの削減が課題となっている背景には海洋汚染への懸念がある。
石油などの化石燃料から作られるプラスチックは自然界では分解できない。
このため
棄てられたレジ袋やストローなどのプラスチックごみが海を漂い
海洋生物が誤って飲み込む被害が世界各地で起きている。
特に問題になっているのは
プラスチックのゴミが海を漂流している間に直径5ミリ以下に砕けたマイクロプラスチックである。
マイクロプラスチックは魚などの体内に入ってしまうこともあり
海の生態系や魚などを食べる人への影響も懸念されている。
こうしたことから自然の中で分解される素材を使ったプラスチック製品を使う動きが広がっている。
鹿児島県の焼酎の原料にサツマイモの畑に使われている農業用のフィルム。
シートを指で押してみると簡単に破れ
分解が始まっていることがわかる。
農業用フィルムは5月にサツマイモの苗の植え付けに合わせて
保温や保湿などを目的に畑に敷かれた。
約半年後の秋にサツマイモが収穫される頃に合わせて分解が始まるよう
メーカーでは素材の作り方を調整しているということである。
農家や従来
農業用フィルムを剥がしてからイモを収穫していたが
新しい素材のものはそのままにしておけば畑で分解されるので剥がす手間も省けた。
(サツマイモ農家)
「収量も全然遜色ない。
 環境にやさしいと省力化が主な目的。
 我々が導入したのは。」
この農業用フィルムを開発した香川県丸亀市に本社を置くプラスチック加工メーカーの熊本市の工場。
現在は
従来の石油などを原料にした農業用のフィルム生産がほとんどを占めているが
メーカーでは自然の中で分解される素材を使ったものの需要は
今後 年に10%ほど伸びていくと見込んでいる。
(大倉工業 社長)
「今ようやくそういうもの(生分解性の製品)が市場で認知をしていただけるようになった。
 今後 環境負荷の低減に貢献できるというところを
 1つのビジネスのチャンスにしていきたい。」
プラスチックゴミを削減する動きが急速に進むなか
自然の中で分解される素材を使った製品を取り入れる動きは
今後さらに加速しそうである。



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