12月6日 おはよう日本
クラッシュドアイスは20年ほど前にスウェーデンで始まった。
4人が一斉にスタートし
氷でつくられた
高低差約20m
長さ約350mのコースを一気に滑り降りる。
最高時速80キロ。
ぶつかり合いながらゴールを目指す。
そのスリリングさでアメリカやカナダで人気である。
日本では初めて大会が開かれ
その大会の結果で将来進む道を決めようと意気込んでいるアスリートがいる。
横浜市内の公園に作られたコースの下見に訪れた
佐藤つば冴選手(25)。
今回初めてクラッシュドアイスに出場する。
実は佐藤選手はアイスホッケーのクラブチームに所属しながらこの大会に出場する。
(佐藤つば冴選手)
「ホッケーでもやっているのでぶつかり合いに関しては全然怖くない。
むしろ“やったろう”ぐらいの勢い。
自分のチャンスを広げるというのもいいかなと考えている。」
長野県の軽井沢で生まれ育った佐藤選手。
10歳からアイスホッケーを始め
目標はオリンピックに出ること。
常に生活の中心にアイスホッケーがあった。
ただ日本代表に呼ばれることはなく
平昌オリンピックに出場することはなかった。
(佐藤つば冴選手)
「年齢的に選ばれていないといけないのに全然代表の声がかからなかったので
ちょっとまずいなと。
アイスホッケーだけでやっていくとなるときつい面もある。
少しずつ他のものにシフトチェンジするのもありなのかと。」
そんな時出会ったのがクラッシュドアイス。
関係者に招待され見に行った大会で
そのスピード感に一気に引き込まれた。
もしかするとアイスホッケーに代わる存在になるかもしれない。
大会に向けて取り組んでいるのはインラインスケートである。
クラッシュドアイスのコースは平坦なアイスホッケーと違い
起伏が多い。
バランスをとるために膝を曲げ伸ばしすることが必要となってくる。
長いときは1日4時間練習して
その動きを体に覚え込ませている。
(佐藤つば冴選手)
「全く未知の世界なので全部刺激的。
新しいことにチャレンジすることが楽しいという感覚でいっぱい。」
クラッシュドアイスで自分の可能性を広げたい。
強い気持ちを持って大会にのぞむ。
(佐藤つば冴選手)
「初めての大会なので
どうなるかわからない状態。
緊張もするけれど
やることはやってきているので
あとは楽しむだけ。」