12月8日 おはよう日本
福岡市にある福岡市動植物園。
平日にもかかわらず多くの人が訪れている。
皆さんのお目当ての動物はどんな動物なのか。
「食いついて
遠心力でくるくる回るみたいな。」
「こんな感じでぶんぶんぶん!
つかまりながら遊んでた!」
その正体はカワウソ。
上からつるされた小さなひもを小さな口でくわえて
体を自由自在に回している。
子どもたちもぐるぐると回り続けるカワウソの姿にくぎ付け。
この動物園で飼育されているのはコヅメカワウソの家族。
家族は8匹。
その中で目をひいたのはオスのげんた(5)である。
家族の中でも最も早くそして美しく回ると言われている。
豪快な回転は“ダイナミック・トルネード”と名付けられ
これを見ようとたくさんの人が訪れる。
ロープを使った大回転は飼育員のふと思いついたアイデアがきっかけである。
(福岡市動植物園 飼育員)
「掃除中にホースを持って入るんですけど
それによくじゃれついて遊んでいったっていう様子を見て
ロープを垂らしてみたらどうだろうって。」
ロープに最初に食いついたのは母親のリラ。
その様子を見た子どもたちが次々とまねをするようになった。
げんたもロープを加えるが始めはなかなか回ることができなかった。
「最初は噛むことも上手じゃなくて
回っている途中で振り落とされたりとか。」
げんたの激しい回転を支えるのは長いキバ。
肉食でエサとなるトリの骨もかみ砕く。
この長いキバと強いあごによって5キロの体を支えることができる。
回転はカワウソの生態と深い関係があるという。
(飼育員)
「水中で魚を捕まえて
体をひねって相手を弱らせるとか
そういう動き自体は持っていた。
その動きを組み合わせて遊びにしてしまった。」
美しく回転するげんたには人をひきつける魅力があるという。
(飼育員)
「オスらしい姿だと思います。
体つきも太り過ぎることなく
筋肉もうっすらと浮いて
イケメンだと思います。」