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日本の「名作ゲーム」 未来へ強みを残せ!

2019-01-18 07:00:00 | 報道/ニュース

12月19日 おはよう日本


世界のゲーム市場をけん引してきた日本のゲーム。
その強みは独自の“ストーリー性”や “世界観”である。
細かいキャラクター設定や小説のように展開する物語が多くのプレイヤーをひきつけてきた。
しかし世界の市場規模が推計15兆円余まで成長するなか
存在感を増しているのは海外のゲームメーカーである。
巨額の資本を投入し
迫力ある映像でプレイヤーを引きつけ
売り上げを伸ばし続けている。
こうしたなか日本の名作ゲームから未来のゲームのヒントを探ろうという動きが始まっている。

世界中で愛されている日本のゲームと言えば
(ブラジル人観光客) 
「ポケモンは友だちみんなやってるよ。
 世界中で大人気さ。」
(イタリア人観光客)
「ポケモンのキャラクターとストーリー性が好き。」
平成8年に誕生したポケットモンスター。
“ポケモン”と呼ばれる生き物を捕まえて対戦
成長させていくゲームである。
このゲームを開発した1人 石原恒和さん。
自分たちが子ども時代に野山で遊んだ体験を
ポケモンの世界で実現することに一貫してこだわったという。
(ポケモンの開発者 石原恒和さん)
「遊びの中で昆虫採集をしたり魚釣りをしたり植物を育てたり。
 そういった事の中で得られた体験が一番大もとにあって。」
開発初期の資料。
当時のタイトルは「カプセルモンスター」だった。
捕まえてわくわくするような親しみやすいキャラクターをたくさんデザイン。
その数は151にも及んだ。
さらにそのポケモンをカプセルを使って集められるようにした。
ゲームの中で虫捕りを再現したのである。
そして虫を集めれば友だちと交換したくなるもの。
それをゲーム上で実現することにこだわり
ポケモンを交換できるシステムを6年がかりで開発した。
一昨年には「ポケモンGO」が大ヒット。
開発当初から変わらない世界観が人々を魅了し続けているのである。
(石原恒和さん)
「子どもの足と自転車でできるひと夏の冒険みたいな世界設定。
 それはずっと一貫して変わらないアイデアや作り方です。」
日本のゲームの強みであるストーリー性や世界観。
それを次の時代に伝えようという動きも出てきている。
11月に都内の大学で開かれたレトロゲームの展示会。
パックマンなどの往年の名作の開発資料が初めて公開された。
(ゲームファン)
「すごいテンション上がります。」
「どこにもないような世界やキャラクターをイメージして
 それを魅力的にする力が優れている。」
展示会を企画した兵藤岳史さん(60)。
大手ゲームメーカーで長年ゲームを開発してきた。
自分たちが培ってきたゲーム作りへの情熱やこだわりを
若い世代にも引き継ぎたいと企画した。
(バンダイナムコスタジオ 兵藤岳史さん)
「当時つくっているのは古い時代なので
 チームの人数も少ないなかで
 しかも限られた資源の中でやっていた。
 密接にキャラクターとストーリーとゲームが結びついて
 小ぶりなんだけどそれだけで楽しめる世界。」
展示会の準備をする中で兵藤さんはあるゲームの貴重な資料を発見した。
昭和58年のシューティングゲーム
ゼビウス。
戦闘機で宇宙からの謎の侵略者と戦うSF設定が話題となり大ヒットした。
開発資料では
ゲーム上では直接表現されていないSF小説のようなストーリーが残されていた。
プレイヤーがゲームで操るパイロットが主役。
侵略者と戦う背景が綿密に描かれ
実際その後小説化された。
さらに設定にリアリティを持たせるために独自の言語も考案する徹底ぶり。
その奥深い世界観で多くのファンを魅了したのである。
兵藤さんはこうした資料からほとばしる開発者たちの熱い思いを次の世代にたくしたいという。
(兵藤岳史さん)
「もう1回見直して
 新しい日本のゲームとしての価値を作っていくところができてくれればいいと思う。」
 バンバン作って
 世界と戦っていってほしい。」



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