3月15日 おはよう日本
カーリング女子世界選手権日本代表の中部電力。
2月の日本選手権で平昌オリンピック銅メダルのロコソラーレに勝って代表の座をつかんだ。
その背景にあったのは頼れる新コーチの存在である。
中部電力のチームの平均年齢は22歳と若い。
今のメンバーになってから世界選手権に出るのは初めてである。
選手たちを世界に導いたのが今シーズンから新たに就任した両角友佑コーチ。
男子のトップチーム SC軽井沢クラブで司令塔として活躍。
日本代表として国際大会の経験も豊富である。
初めて中部電力の選手たちを見たとき
細かな技術が足りないと感じた両角コーチ。
取り組んだのがストーンを投げるというカーリングの基礎の徹底だった。
(両角友佑コーチ)
「まだまだショットが安定していなかった感じだった。
何が自分たちの正しい投げ方なのかをそれぞれの選手にしっかり知ってもらった。」
練習中 選手が投げるごとに
ストーンを構える位置
腰の位置など
フォームで気になったところを丁寧にアドバイスしている。
去年まで選手として世界の舞台で戦った両角コーチ。
サードの松村千秋選手は
経験に裏打ちされた指導が自分たちの成長につながっていると感じている。
(松村千秋選手)
「すごく細かくて
石の置く位置がちょっとだけずれているとか
足の入るタイミングが本当少しだけ遅い・早いというところを指摘されて
言われたことを忠実にやると
しっかりラインに入れられて投げられる。
自信をもって投げられるようになったし
これだったら決められるというショットが増えた。」
選手たちの成長は試合中の積極性に表れる。
日本選手権の決勝第6エンド。
松村選手は
狭いスペースを通して相手のストーンをずらし
さらに中心近くにとどめる
難しいショットを選択する。
見事に成功して突き放すきっかけを作った。
自信が形となって表れた1投だった。
(松村千秋選手)
「得意なショットではなかったが
でも今は決められそうだとか
これ決めたいというふうに
自分から投げたいと思うようになった。」
両角コーチは
つかんだ自信を世界の舞台でも保てるかが大きなカギと考えている。
(両角友佑コーチ)
「世界の強豪との戦いは初めてで
どういうふうに出るかわからないが
いちばん大事なのは日本選手権のときのように
自分たちのカーリングを相手に惑わされずやり続けることだと思う。
選手たちが集中できるような環境を整えたい。」