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外国人材“先進国” シンガポール

2019-04-14 07:00:00 | 報道/ニュース

3月23日 おはよう日本


ショッピングっセンターに並ぶ女性たち。
彼女たちは家事や育児の担い手としてやって来た外国人労働者 メイドである。
休日ともなると母国の家族への送金でごった返す。
シンガポールの人口は560万人。
その4%にあたる25万人がフィリピンやインドネシアなどから来たメイドである。
彼女たちの給料はひと月4万円~6万円程度。
母国の何倍も稼げるとあって多くの人が働きに来ている。
シンガポールではメイドを雇い主に紹介する仕組みが発達している。
仕事を見つけるにはまずメイド専門の紹介会社に登録する。
ある会社では1年間に700件の契約が成立した。
端末には名前や出身国仕事のスキルなどを掲載する。
英語で自己紹介の動画も撮影し人柄や語学力をアピールする。
(フィリピン人メイド)
「夫はおらず私1人で子どもを支えているのでより高い給料が欲しいです。」
メイドを雇っている共働き夫婦の家庭。
小学校と幼稚園に通う3人の子育ての真っ最中である。
(メイドの雇い主)
「メイドがいるおかげで
 子どもたちと会話をするなど
 子どもと一緒に過ごし向き合う時間が多く持てるようになっています。」
共働きが多いシンガポールでは6世帯に1世帯がメイドを雇っていると言われている。
この家で雇っているのはミャンマー人のメイド。
炊事 洗濯 掃除など家事全般を任せている。
(ミャンマー人メイド)
「シンガポールは安全なので来ました。
 雇い主はとても親切です。」
外国人のメイドを積極的に受け入れてきたシンガポール。
受け入れにあたっては政府が厳しいルールを設けている。
メイドは母国から家族を呼び寄せることができない。
シンガポールでの結婚や出産も厳しく制限されている。
さらに定住はできない。
社会に根付いている外国人のメイドだが深刻な問題も起きている。
メイドの相談を受けているNGO。
給料の不払いや雇い主による暴力など様々な問題が持ち込まれる。
(相談者)
「身近に信頼できる人が欲しいです。」
メイドをめぐる問題は家庭という閉鎖的な空間で起きるため発覚しにくいのである。
一昨年 雇い主からの暴力で足にけがをしたと言う女性。
(被害を受けた女性)
「私の荷物をすべてトイレに投げ入れられ部屋に閉じ込められました。
 こちらの話も聞かず怒鳴り続けられ
 心の傷となっています。」
NGOではこうした被害を防ぐためにはメイドの権利を守る制度が必要だと考えている。
(NGO担当者)
「メイドを守るためのガイドラインはありますが不十分で
 メイドたちの立場は弱いです。
 労働者と雇用者の双方が納得できる社会にしないといけません。」
外国人材の受け入れが進んでいるシンガポール。
人手の確保と労働者の保護をどう両立させるか
難しい課題が浮かび上がっている。




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