(食べログより)
城ケ崎海岸駅から1,466m
4月2日 国際報道2019
ニューヨークにあるアメリカ自然史博物館。最強の肉食恐竜とされるティラノサウルスに関する特別展が開かれている。
最新の研究では頭から背中にかけて羽毛が生えていたとする説が有力で
広い範囲を見渡せる視力や優れた嗅覚があったことなども分かってきたという。
(来館者)
「ティラノサウルスが好きでたくさんコレクションもあるが
こんなのは見たことない。」
これまでの常識を覆す今回の特別展を支える研究に貢献した1人
アメリカ自然史博物館 博士 渡邉彰伸さん(32)。
「新しい技術を使って
恐竜がどのように生きていたという新しい情報がわかってきたので
21世紀でも爆発的にいろいろな発見がされているので
面白い。」
幼い頃から恐竜が好きだったという渡邉さん。
小学校に入ると
恐竜の化石が展示されている地元の博物館に通い詰めるようになった。
「何回目かに行ったときにそこのスタッフの1人が僕に気づいてくれて
レプリカが詰まった倉庫に連れて行ってくれて
恐竜っていいなと。」
小学1年生の時の文集にはすでに“将来 恐竜学者になりたい”と書いてあった。
渡邉さんはその後アメリカの大学に進学。
世界各地で恐竜の化石の発掘にも携わってきた。
2013年モンゴルのゴビ砂漠では
それまで恐竜の痕跡がなかった場所で
新種の可能性が高い化石を発見するという新たな成果を残した。
「今まで誰にも発見されたことがない化石を発見するというのは
すごい感動的な経験。」
渡邉さんは3年前
自然史博物館で進化生物学の博士号を取得。
若手の看板研究員として博物館のPR動画にも登場している。
現在渡邉さんが研究テーマとしているのが
「恐竜の脳の進化」である。
恐竜に近いワニや恐竜の子孫である鳥を詳しく比較することで
進化の過程を明らかにしようというのである。
「頭蓋骨のどこが進化の歴史上に変わっているのか
どこが変わっていないのかというところを
数学的に統計的に表すという研究をしています。」
こうした研究成果は専門雑誌の表紙を飾るなど世界的にも注目されている。
ティラノサウルスの仲間に広い視野や鋭い嗅覚があったことも
渡邉さんの研究などから明らかにされた。
恐竜にかかわるすべてが面白いという渡邉さん。
恐竜の進化にかかわった遺伝子を明らかにすることで
いま存在している生き物がどう進化してきたのか
解明するのが目標である。
「将来は
分子レベルとか
タンパク質とか
どういう遺伝子が携帯を変化させているのか
いろいろな面から
構造はどのように進化したのか
理解したい。」