箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

裏切りの罪悪

2017年09月03日 10時43分14秒 | 教育・子育てあれこれ


人が誰かを裏切ると、裏切られた人は悲しみます。

裏切られて、直接的な被害や損害を被ったから悲しむのでしょうか。

そうかもしれない。たしかにそういうことはあるでしょう。

たとえば、三中にもありますが、生徒が友達はずしや無視のようないじめを受けると、「一人ぼっち」になるという被害を被ります。


加えて、裏切られた人は相手を信じられなくなったということが、その人を悲しませているのです。

今までのように、その人を信じていたかったのに、それができない。

だから悲しみや傷つきは、より深くなるのです。

この点でみたとき、いじめのきっかけをつくった人、同調して加勢した人、相手が誰であろうと、信じらなくなる点では同じです。

学校生活において、まして中学生が友だちを信じられないということが、どれほどつらいことか。

私たちおとなは、このことをもっと重く受け止めなければなりません。

「いじめはいつの時代もありますよ」
「いじめられる方にも、理由があるのとちがいますか?」

いまの子どもたちの現状は、そんなものではありません。

友だちを大切にするとは、信じ続けることができる人間関係を続けることであると言えます。

この本質を、三中の生徒にもわからせたいと思うのです。