
授業をするとき、私は「〜です」とていねいな言葉を使うように心がけて、実践してきました。
友だちに使うような言葉は、授業で使うには望ましくないです。また、きたない言葉を生徒に使うのもよくありません。
ところで、人は、加齢とともに、その美貌は劣化していくのが普通です。
しかし、60歳近くになっても、美貌を維持している女性がいました。
「美しさを保つために、ふだんから心がけていることは何ですか?」と問われ、その女性は答えました。
「そうね・・・。できるだけ美しい言葉しか、口にしないようにしているわ」
ありがとう。
素敵ですね。
素晴らしいわ。
がんばってね。
このような言葉が、美しい言葉です。
また、彼女は、次の言葉も残しています。
「忘れないでください。
歳をとったら、自分には『二つの手』があるのです。
一つは自分を助ける手。もう一つは他人を助ける手です」
自分のためだけでなく、誰かのために生きている人は、優しさと強さを持っています。
この女性とは、オードリー・ヘップバーンです。
教員というのは、ある意味で、他人を助ける機会が多い仕事です。
教員こそは、美しい言葉をつかう方がいいというのが、私の考えです。