箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

決断のための条件

2018年08月30日 09時44分46秒 | 教育・子育てあれこれ



私は役職上、ときとして、決断しなければならないときがあります。

決断の条件は小心・大胆・細心であると考えます。

たとえば、先日6月の地震のとき、保護者の迎えがない生徒を、帰宅時の安全を見極めた上で、帰宅させるように箕面市からの指示が来ました。

そこで、決断して実行したのが、

①小心
一人では帰らせられないので、教職員が付き添うという慎重さが必要。

②細心
登校してきた生徒に、通学途上で地震の影響で危険そうな場所がなかったかを尋ねました。

中学生は集団登校をしていないので、地区割りをして、できるだけ一人になる時間を少なくする。

③大胆
教職員を集め、大雑把に地区割りをして、生徒は学年に関係なく、グループに分ける。

ということでした。

つまり、決断するには
小心→慎重に

大胆→物怖じせず

細心→隙間がない


という3つの条件が必要になります。

もちろん、一人で決めたのではなく、防災担当の教員や生徒指導担当とも相談して、教頭からは保護者あてメールを配信してもらいました。

そうやって、なんとかうまくいったケースもありますが、その後、桜地区に出た「不審者」対応では、校内での教職員の配置がうまくいっていなかったことがあり、小心と細心に課題がありました。

決断は、最終責任を請け負うという自覚をさらに高め、適切な判断を下したいた思っています。