箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

夏の思い出

2018年08月01日 18時38分50秒 | 教育・子育てあれこれ



8月に入りました。夏休みに入り、10日以上がたちました。夏休み本番です。

さて、夏休みというと、私は高校生の時、夏休みに友だち3人と四国徳島県の海部(かいふ)という所へ泊まりに行ったことがあります。

その場所は、友だちの田舎でした。

当時は、まだ本州と四国を結ぶ橋がなかった頃です。

和歌山まで電車で行き、和歌山港から船に乗り、徳島へ渡りました。

それから、電車に乗り、徳島県の山奥にまでたどり着きました。

そこで一泊させてもらいました。

家の前には、海部川という川が流れていて、河原が広がっていたのを覚えています。

私は、田舎育ちでしたから、川で泳ぐのは慣れていました。

驚かれるかもしれませんが、私は小学生のとき、学校にはまだプールがなく、町内を流れる川を大人が土嚢袋を積み、堰き止め、たまった水の「プール」で、夏休みには泳いでいました。

ですから、川で泳ぐのは慣れていました。

そんな私が徳島の海部川で遊んでいた時のことです。

その川は、とても深く、おそらく3メートルほどの水深がありました。

川底近くには、大きな魚が泳いでいるのが、水中メガネで見えました。

私が岩の上で休憩していると、友だちが突然溺れ始め、「助けてくれ!」と叫びました。

私は川に飛び込み、友だちのところまで泳ぎつきました。

すると、彼は私の首にしがみつき、私は友だちと一緒に水中に沈み始めました。

この時、私も友だちもバタバタともがきながら、「もうダメだ」と、私は死を覚悟しました。

しかし気がつくと、幸運にも、水の流れが強く、私たちは浅瀬に流されていたのでした。

足が着くことがわかったとき、「助かった」と思いました。

私は油断していました。小さいときから、川で泳ぐのは慣れていたので、海部川も同じと思っていたのでした。

でも、私がふだん泳いでいたのは、もっと浅い川だったのです。

深くて、流れの強い川の怖さを知らなかったのでした。

ことわざにあります。

「泳ぎ上手は川で死ぬ」。

自分の力を過信してはいけません。

このことを思い知った17歳のときの、ちょっとほろ苦い夏の思い出です。