今日は、3年生の第2回学力テストです。
部活を引退した生徒が多いですが、現役・引退に関わらず、夏休み明けのテストに、生徒たちは真剣に取り組んでいました。
2学期が始まり、学習への切り替えを行なっている子が多くいます。
さて、学習にも関連することで、思春期の課題を二つ挙げます。
① 自分のことを、どれだけ自分でできるようになるか。
② 自分の行動に責任をとれるようになるか。
この二つの基準は、思春期における子どもについての重要な課題です。
①は、他者とつながりながらも、自分でできることは自分でやる。しかし他者の助けが必要なときには、つながりをもとに、他者に援助を求めることができる、という意味です。
②は、失敗したり、人に迷惑をかけたりしたときには、思春期以前の子は親という大人が責任をとってくれるのですが、成人になると自分で責任をとらなければならないという準備期である、
という考えかたです。
このことを、学習に限定すれば、
① まわりから言われなくても、テストを控えると、自分から学習に励む。わからないところは、「これ、教えて」とまわりの人に聞き、わかろうとする態度でテストに臨む。
② テストの結果は、よくても、よくなくても、自らの学習がどうだったのかをふりかえり、自分の学習のやり方を見つめ、自分で結果への責任をとる。
この①と②は、学習に限らず、子どもが大人になったときの行動を左右するのです。
①と②を身につけるためには、親は可能な限り、子どもへの小言や注意するのを減らさなければなりません。
子どもを見ていたら気になるでしょうが、グッとこらえて口出しをしない。注意をせずに、自分でやらざるをえないようにもっていくのがポイントです。
思春期の子どもの行動を受け入れ、中学生と接するには、子どもの心情や気持ちをわかることが求められます。
「中学生になると、子どもが何も話してくれないので、わかりません」と言われる親御さんもいますが、わからなくても察することはできると思います。
この「わかろうとすること」が大切です。察しようとすることと、察しようとしないことで、親子関係はずいぶんと変わってきます。