いまでこそ、三中の通学カバンは自由になり、現在、生徒がいちばんよく使っているのが、いわゆるリュックサック型のものです。
しかし、いまから30年前に、中学校が荒れていた頃は、服装の校則はもっと厳しく、カバンも学校指定のものでした。
そのカバンには、中学校名が書かれていました。
さて、中学生は、この約30年間で、通学カバンの変遷があるのですが、小学生の場合は、最近は少し変わってきたとはいえ、王道はやはりランドセルです。
ランドセルの歴史は、江戸幕末に輸入され、軍隊で使われた布製の背嚢にさかのぼります。
その背嚢がオランダ語で「ランセル」とよばれたことから、「ランドセル」という言葉が生まれたということです。
当初は高級品だったランドセルが、一般にひろがったのは昭和30年代と言われ、色は黒一色から赤色、その他の色もチラホラ出てきました。
私は親から、その当時には珍しい茶色というか、金色に近い茶色のランドセルを買い与えられました。
大きなランドセルで、私以外の小1のクラスメートは、みんな黒か赤でした。
一人だけ違う色でしたので、友だちからいじめられました。
なおかつ、小さい体にはとても重く、教科書をいっぱい入れて、集団下校で急な坂道を下っていると、後ろから重みがかかり、ヨタヨタ、ズデーンと、頭から地面に転び、おでこをすりむきました。
ということで、私自身はランドセルにいい思い出はありません。
ある調査では、いまランドセルが重いと思う小学生は7割ほどいるとか。いちばん荷物の多い日のランドセルの重さは、平均4.45キロ、最高は11キロという結果が出ました。
ジャンプをしないと背負えない、月曜日は重いので泣きながら帰ったこともあるという声もありました。
最近は、教科書も大判になっていますし、20年前にくらべ、ページ数も増えています。サイズも一回り大きなフラットファイルが入るように大型化されてきました。
中学校の教員からみれば、もう少し軽くしたらと思いますが、じつは中学校のリュックサックはランドセルよりはるかに大型化して重いのです。
子どもは、親の、祖父母のそして周囲の期待を詰め込み、晴れた日も、雨の日も、カバンを毎日背負って学校にやってくるのです。