わたしは、校長時代に何度も部下の教員の結婚式に招待され、主賓スピーチをしました。
学校の教員同士の結婚もけっこうありました。
学校の教員は、サラリーマンとちがい大きな昇級はありませんが、懲戒処分を受けない以外は、一定の給料とボーナスが定年退職まで支給されます。
その意味では、安定した職業です。
また、大阪では2000年に入ってからは、若手教員の採用も増えてきましたので、結婚する若い人に多く接する職場であったのです。
そのような職場ではあまり気がつきにくかったのですが、いま、日本の婚姻件数は2019年で約60万件です。しかし、大阪万博が開かれた1970年では約103万件でした。約50年間でここまで、結婚する人が減ったのです。
子どもの出生数は、この40年間で約190万人から約87万人までに半減以上減りました。
子どもをもつ1家庭あたりの子ども数も減っています。
結婚する人が減ったから子どもが少なくなる。
それが、少子化の流れの大きな特徴です。
では、今の結婚適齢期の人は結婚を望んでいないのでしょうか。
結婚しないたいう生き方を求める人も時代の流れとしてたしかにあります。それは尊重した上で、民間の調査では適齢期の男女の9割が結婚を希望しているができていないというデータがあります。
結婚はしたいが、相手を探す機会がないというのです。男性の7割、女性の6割に交際相手がいないという現実です。
昔なら、会社の上司や親戚が「おせっかい」もまじえ、誰かを紹介してくれることがありましたが、しかし今の時代は自分から積極的に動かないと、出会いの機会につながりにくいのでしょう。
また、結婚の条件として、多くの男性は安定した収入があることを考えますが、女性が最重要視するのは性格や価値観が自分と合っている人になります。
ここにも男女の考え方のズレがあります。
こういった現状から考えると、出会いの機会を増やすことと相手の人格や大事にしたいことがわかる婚活のしくみが必要になるのです。
その一つはITの活用です。いまの「マッチングアプリ」は、その必要性を満たす有効なツールになりそうです。
さらに、小中学生のころから子どもには、学校教育のなかで相手の人がらを知る活動や、何を大切に思うのかを交流しあう機会を設けることも、将来にむけて役立つのではないでしょうか。
自己開示をするのが苦手な子どもが増えており、個性を発揮することが難しく、同調圧力のなかで泳ぐ子が多い人間関係ではなく、自分を出しても安全で安心な集団に育てることが今日的な教育課題です。
こういった現状から考えると、出会いの機会を増やすことと相手の人格や大事にしたいことがわかる婚活のしくみが必要になるのです。
その一つはITの活用です。いまの「マッチングアプリ」は、その必要性を満たす有効なツールになりそうです。
さらに、小中学生のころから子どもには、学校教育のなかで相手の人がらを知る活動や、何を大切に思うのかを交流しあう機会を設けることも、将来にむけて役立つのではないでしょうか。
自己開示をするのが苦手な子どもが増えており、個性を発揮することが難しく、同調圧力のなかで泳ぐ子が多い人間関係ではなく、自分を出しても安全で安心な集団に育てることが今日的な教育課題です。
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