箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

保育料の無償化

2019年09月26日 06時56分00秒 | 教育・子育てあれこれ







夫婦の共働きがふつうになっている今、わが子を預かり、保育をしてくれる保育園の確保は親にとって大切です。

安心して保育園に預けることができると、親は仕事に従事しやすくなります。



国は今年の10月から幼児教育・幼児保育の無償化を決めました。

所得制限がなく、3歳から5歳までの子どもの幼稚園や保育園の保育料が無料になるよう、予算を投じます。


その無償化は、認可保育所や幼保連携型認定子ども園が対象になりますが、加えて、いわゆる認可外保育施設なども対象になります。

認可保育所と認可外保育施設の違いは、前者ではふつう全員が保育士免許を持つのに対して、後者は3分の1以上が持っていればいいという基準になっています。

ところで、最近、保育園などでは、子どもが大きなケガをしたり、場合によっては死亡する事故が増えています。

これを防ぐためには、本来なら、国の保育士の配置基準を引き上げ、待遇も改善することが必要になります。

子どもの安全のためには、多くの保育士がさらに必要になるからです。

だから、配置基準を引き上げるべきであり、そのためにはさらに保育士が必要になるので、待遇を改善して保育士資格をもつ人の雇用を促進すべきでしょう。

そこで、自治体によっては、独自に待遇改善に取り組んでいる場合もあります。

箕面市では、保育士資格を待ちながら、他の仕事をしている人が、保育士になれば毎月2万円を上乗せして3年間支給します。

また、退職したもと保育士の人に個別の復職支援を行います。

さらに、将来箕面市で保育士を目指す学生へのサポート制度を設けています。

その上に。待機児童をなくすため、保育所定員を増やそうとしています。



ただし本来は、保育料の無償化よりも保育士の配置基準の引き上げと待遇改善に、国が率先して先に取り組むべきだと思います。







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