地域で生まれ、地域の小学校へ通い、地域の中学校へ入学して、小中の9年間の学校生活を過ごす。
大阪府では、地域に根ざした学校づくりと小中連携の9年間のとりくみを進めてきていますので、公立小から公立中への接続はふつうであり、地域の公立小学校から地域の公立中学へ入学する子どもが一般的です。
また、大阪では公立の進学校が大学進学で歴史的に高い実績をもっていますので、高校進学でも公立高校志向が強いという地域性があります。
地域にもよりますが、80%~90%の児童が小学校の友だちといっしょに、同じ地域(校区)の中学校へ進学します。
そこで、10%~20%ほどの児童は公立の小学校から高校進学をウリにしている私立中学校または国立中学校へ中学受験をして進学することになります。
ただ、全国的に見ると中学受験する子どもは年々増加しています。
そこで、課題になるのが第1志望の中学校に不合格になるなど、本人にとって不本意な結果になった場合です。
不合格という現実にどう向き合うかが大切になってきます。
私の経験上、地域の公立小学校から第1希望だった私立(国立)中学校の受験に失敗して、地域の中学校へ入学してくる生徒は、「敗北感」や「挫折感」を感じており、前向きな態度になれない子が多いようです。
「マイナスからのスタート」と思い込み、4月からの学校生活を送る場合があります。
自己肯定感や自尊感情を大きく下げて入学してくれるので、ある意味での「リハビリ」が必要となります。
さらに問題なのは、中学受験失敗という結果を保護者が引きずっている場合です。
子どもはそのような親の心境を敏感に感じますので、自分を責めることもあります。
だから、親こそが気持ちを切り替え、自分の仕事や活動にまい進した方がいいと思われます。
考えてみれば、中学受験は人生80年あまりの中で見れば、たまたまの一つの結果です。
人の一生・人生にはさまざまなできごとがあります。親子で合格がゴールだと思い込んでいると、挫折感や燃え尽き感で中学校生活を始めなければならなくなります。
中学受験に失敗し、公立中学校へ進学することが決まったのなら、「この中学校へ来るのが縁だったのだ」と思い、友だちと楽しく過ごすことを大切にしていけばいいのです。
これはけっして気休めではなく、「この中学はサッカー部が強いから」とか「吹奏楽で大会の金賞常連校だから」というふうに、まず自分が通うようになった中学校を好きになることです。
これに尽きると思います。
本人にとっては、中学受験不合格はある意味の逆境と言えますが、逆境をバネにして、たくましく中学校生活を送る「レジリエンス」をもってほしいと願います。
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