箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

膝を折って対話する

2022年10月16日 07時48分00秒 | 教育・子育てあれこれ
児童生徒との人間関係を大切にする先生は、心得たものです。

授業中に話しかけるとき、座っている子の前や横で膝を曲げしゃがみこみ、子どもと同じ目線の高さで話を聞いたり、話をしたりします。 

教師と児童生徒は、とかく教える人と教わる人という関係で、おのずから大人と子どもの間に力関係ができやすいものです。

だから、意識のある教師は同じ高さの目線で会話をして、高い位置から見下ろすのを避け、対等な関係をつくろうとするのです。

このことは、大人と子どもの関係すべてに通じることです。

親にも子ども時代があったのですが、いつの間にか子どもの気持ちを忘れてしまう人がいるのです。

視線の高さは、ふつう年齢を重ねると高くなっていきます。

だから、心得た親は子どもに何かを教えたり、言いきかせたりするときは、膝を折り目の高さを合わせます。

そうすると、不思議にも話し方や聞く態度がやさしくなるのです。

ここから親子の対話が始まるのです。

相手が子どもだからと、ぞんざいに接する大人に、子どもは心を開きにくいものです。





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