教員の勤務時間の終了は、だいたい16:50とか17:05とかがふつうです。
それをこえて働くと時間外勤務となります。
しかし、時間外勤務手当(社会では一般的にいう残業代)はつかないようになっています。
なぜ、つかないのか。
それは、教員の仕事の独自性に基づくからです。
法では「教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に努めなければならない」とされています。
授業技術を磨くための研修は、教育委員会等の行政が実施する法定研修もありますが、教員自身の自主的な研修があり、それは個々の教員自身の主体性に任されています。
それが教員の仕事の独自性です。
このことにより、指揮命令に基づく職務と自主的に行う業務が一体になっていて区別するのが難しいのです。
そこで、給料月額の4%を給料に上乗せして一律に支給するかわりに、時間外勤務手当を出さないという運用がなされています。(教職員給与特別措置法)
このように、時間外に教員が働いても手当が出ないのにはそれ相当の事情と理由があるのです。
ただ、そうなると困った問題が出てきます。
たとえば、勤務時間前に登校指導に従事したとか、学校行事が終わったあとに全員の児童生徒の感想文にコメントを書いた、児童生徒がより意欲的に学習に向かえるような教材や教具の準備などを時間外に行った。
子どもにとって朝に安心安全に登校でき、あいさつを交わし気持ちよく1日のスタートをはじめることは大切なことです。
児童生徒が先生が書いてくれた一言をもらうのはうれしいものです。
授業で、児童生徒が楽しんで学習に向かう積み重ねは学力の向上につながります。
それらはほんの一例ですが、子どもの笑顔は無形の宝です。子どもの喜ぶ姿を見て、教員自身のモチベーションは高まります。
それで時間外勤務がかなり多くなっても、無報酬になるのがふつうなのです。
さらに、教員の仕事の多忙化が進んできたという事情があります。
私が教師になったころと今では、明らかに仕事が増えています。
仕事が増えていても時間外勤務をしても、4%が足かせとなり、手当が出ないのです。
だいたい、日本はなんでも「あれも、これも」となんでも学校教育に期待しすぎる傾向があります。
多様化、複雑化する社会の変化に対応するため「こんなことを学ばなければ」とかこんな問題が起きているから(起きてはいけないので)と、教員が子どものためにやるべき仕事を肥大化させるのです。
かといって、時代が変わったから一律4%を取りやめ、勤務時間にあわせ手当をつけていれば膨大な額になり、財政上の措置はできないでしょう。
文科省は教員の働き方改革として、時間外勤務の時間を月50時間、年間で360時間を上限とすることを2019年に定め直しました。(教職員給与特別措置法の改正)
今後は、現場の声をていねいに聞き、その声を施策に反映したり、多忙化を軽くするための教員不足の解消にさらに取り組むなど、国・自治体の責任には大きなものがあります。
例えば...
>授業技術を磨く~~法定研修?
要は、お勉強への指導する方法が非常に
劣化しているから教職者がお勉強?
簡単に言えば、熟練者或いはベテランの
教育方法が分かれば問題ない?
という事でしょうか?であれば情報の共有が
できれば研修会は不要という事ですか?
暇な時に、ビデオでも観ていると取得できる?
という事でしょうか?ITの活用?
>給料月額の4%を給料に上乗せ
表現の中で4%は残業何時間に相当するのか?
ですが、残業がつかないというのは間違いで
残業が正当に評価されずサービス残業が多い。
と表現するのが正しいと思います。
そこでより具体的にいくら不足なのか?
これは学校によって大きく違うと思います。
また、公立と私立とはどう違うのか?
>児童生徒の感想文にコメントを書いた
良く分かりませんが先生のコメントは必要なのか?
この点が良く分かりませんが、もしも
可能なら、コメントを書かずに、ホーム
ルームの時間で話題に取り上げ
この点が良かった人、イマイチだった人、
などとクラスで討論させるとコメント不要
という事でしょうか?時間の節約?
私は何が言いたいかといえば、「自分で
自分の仕事」を作っている気がします。
また、職員の不足というのをよく聞きます。
しかし、少子化となりクラスも減少し
学校も統廃合の時代に教職員不足は
真実か?と疑問を持っています。
実態は、教職員の心の病、療養中などの
問題が解消されていない気がします。
所謂、戦力となっていない職員が他の
職員の方々の足を引っ張っていないか?
それは大きな勘違いでしょうか?
どうも実態が全くブラックボックスで
分かり難いと思います。
要は、仕事の「断捨離」が必要で、本来の
教育とは何かを反省する必要がある気がします。原点に戻る?
もしも勘違いがあれば謝罪します。
全く全容を理解しておりません。
ただし、民間の会社・社会においても
サービス残業は存在します。
それが過酷で残業賃を確実に貰えている
とは考え辛いですが現実は理想通りには
行っておりません。
特に零細企業は経営的に無理な部分が多い。
大変失礼なコメントで申し訳ありません。
適当な範囲でご理解下さい。
現場の学校での経験を教えていただき、有難う御座います。
小学校の通学路沿いで仕事をしていますので、小学校の問題点は多少,分かります。
残念ながら、子供では無くて、親に教育が必要な現実が有りますね〜
親自身が精神的に未熟故、安易な性行為で子供が出来て、満足に子育て出来無い〜
親が朝に起きれず、食事の準備もしない〜
当然,子供達は服装も整わず朝御飯も食べずに遅刻して〜
大抵、未婚で男性との関係も不安定で、直ぐに別れて新しい恋人と〜
産んだ子供よりも、恋人が優先されるので子供は事実上放置,虐待されがち
人格障害の親等のモンスターペアレンツ共々、問題は山積しているかと〜
学校の先生方が何とかして少しでも良くしてあげようと、労力を費やしておられる。
接した殆どの先生方は良い動機と姿勢で働いて居られるので、それが自ら余分な仕事を増やす事になる矛盾〜
本来、学校は勉強を教える所なのに、勉強以外の全般的な意味での教育(躾,生活規範,部活)を要求されているのがおかしいと思うのですが、
目の前の現状を放置して、勉強のみを教える事は出来無いですし〜
かといって親に「ちゃんと朝起きて子供にご飯作れ」とも言えないですしね。
取り敢えず、部活等は外部にお願いする仕組みが必要かな?と思います。
経験がないので具体的なアイディアは無いのですが、長期的には世界中の教育システムを調査して学校教育のやり方の根本的な変化が必要かと考えています。
所詮,今の教育システムは明治以降のシステムで150年程度の経験しかない訳ですから。
大々的な学校行事もないようです。もちろん部活もありません。
だから、教師は授業に集中できます。
かといって、日本でそのやり方が通用するとも思えません。
家庭の問題にもある程度かかわり、必要に応じて家庭訪問をして、生徒指導(生活)も行い、そのなかで長時間勤務を是正していく道を探るしかないのだと思います。