箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

ちはやふる・・・

2022年05月27日 12時33分00秒 | 教育・子育てあれこれ
5年前に映画「ちはやふる 下の句」を観ました。

映画では、百人一首にも収録されているつぎの歌をとりあげていました。

千早ふる(ちはやふる) 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに(からくれないに)水くくるとは
(在原業平)

[訳] 不思議なことが多かったという神代でも、こんなことは聞いたことがない。竜田川の水を、紅葉(もみじ)の葉が紅(くれない)にくくり染めにするなんて。

「ちはやふる」は神にかかる枕詞ですが、映画の中でのセリフの説明によると、例えばこまが速くまわり、まるで消えて止まっているような状態をいうとのことです。

それに対し、「荒振(あらぶ)る」とは、こまが雑にまわり、不安定な状態という意味です。こまはいつ止まるかわからないそうです。

千早振るこまの回転は、静止しているように見えても、その回転は猛烈に回っており、まわりのどこからでも触れれば触れたものが弾きかえされる力を持ちます。

千早振る状態は、旋回によって生まれた中心軸が、周囲へ向かってエネルギーを放射し、中心に向かって吸収する力を兼ね備えているとのことです。

「ちはやふる」はわたしたちが目指すべき姿であり、生きて動いていながらエネルギーを発して 、吸収もする。

このようなエネルギッシュな人の生き方に通じるものです。










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