戦後77年となり、戦争体験者が高齢化しています。
戦争体験者のなかには、当時の戦争のようすやどう生き延びたかを、戦争を知らない世代に語ってくれる人がいます。
児童生徒にとっては、戦争の「生き証人」として語る話を聴くことができ、平和学習の重要な取り組みになっています。
学校教育では、その活動をふつう「聞きとり」とよんでいます。
その聞きとりで、戦争体験を語ってくれる人は
一般的に「語り部」と呼ばわれます。
沖縄では、「証言者」と呼ばれることが多いようです。
戦争体験を語れる人が亡くなっていき、あと5年ほどすると、戦争体験者からの「聞きとり」はできなくなるというのが、いまの課題になっています。
そこで今、AI語り部の試みが始まっています。
事前に語り部本人に何時間も語ってもらい、AI語り部の映像をつくります。
そして聞きとりのときには、生徒がみるモニターの画面にAI語り部が映し出されます。
その聞きとりで、生徒が質問をすると、AI語り部が答える。
戦争体験者が次々亡くなる今、AI語り部からの聞きとりは、今後の平和学習の一つになるかもしれません。
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