箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

減っていく語り部

2022年08月21日 07時41分00秒 | 教育・子育てあれこれ
戦後77年となり、戦争体験者が高齢化しています。

戦争体験者のなかには、当時の戦争のようすやどう生き延びたかを、戦争を知らない世代に語ってくれる人がいます。

児童生徒にとっては、戦争の「生き証人」として語る話を聴くことができ、平和学習の重要な取り組みになっています。

学校教育では、その活動をふつう「聞きとり」とよんでいます。

その聞きとりで、戦争体験を語ってくれる人は
一般的に「語り部」と呼ばわれます。

沖縄では、「証言者」と呼ばれることが多いようです。

戦争体験を語れる人が亡くなっていき、あと5年ほどすると、戦争体験者からの「聞きとり」はできなくなるというのが、いまの課題になっています。

そこで今、AI語り部の試みが始まっています。

事前に語り部本人に何時間も語ってもらい、AI語り部の映像をつくります。

そして聞きとりのときには、生徒がみるモニターの画面にAI語り部が映し出されます。

その聞きとりで、生徒が質問をすると、AI語り部が答える。

戦争体験者が次々亡くなる今、AI語り部からの聞きとりは、今後の平和学習の一つになるかもしれません。









コメントを投稿