箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

教育委員学校訪問

2017年09月14日 16時39分14秒 | 教育・子育てあれこれ




今日は箕面市教育委員会の教育委員さんの、三中訪問がありました。

午前中に二人の教育委員、午後から三人の教育委員さんが来られました。

午前中には、1〜4限のほぼ全クラスの授業を参観してもらいました。

給食を2年生と3年生の各クラスに分かれて、生徒と一緒に食べてもらいました。

午後からは、文化祭の準備のようすを見てもらいました。

【教育委員さんのコメント】

*よくあいさつをしてくれます。

*授業にも熱心に臨んでいます。

*保健室の役割も大切ですね。

*合唱のときの生徒たちの表情をみれば、ひたむきで中学生らしいです。

教育委員さんは、このように、学校の現場の実情を把握され、箕面市の教育施策や事業の実施に反映していかれます。

午後からの文化祭準備のようす






中学生のやわらかと力強さ

2017年09月13日 15時16分12秒 | 教育・子育てあれこれ




文化祭の取り組みがすすんでいます。

1年生は準備をするなかで、いつも話すメンバーとはちがう、クラスの仲間や班の仲間と一緒にものを作ったり、会話をする光景が随所に見られます。

このようにして、クラスの仲間とのつながりが強くなり、仲間関係が広まり、深まります。



2年生は合唱で歌う表情がすてきです。一生けん命に、ひたむきに、口を大きくあけ、大きな声をだしているのをみると、心をうたれます。

この中には、揺れや悩みや迷いを抱えている子もいます。でも、それを自分で引き受け合唱している姿には、感動すら覚えました。
中学生のやわらかさと力強さを発揮しています。


3年生は、さすがに最高学年です。おとなの雰囲気を漂わせながら、安定した仲間関係のなかで、黙々と大道具を作り、誰もが学年・クラスに属する満足感をもち、たくましく劇づくりに没頭しています。安心してみていることができます。

心を一つに明るい未来へ飛び出そう

2017年09月12日 15時40分13秒 | 教育・子育てあれこれ





本日も午後は、全校で文化祭準備です。

生徒たちが、それぞれの目標に向かい、ひたむきに、熱心に、クラスの仲間と取り組んでいる姿に触れると、いつものことながら心動かされます。

今年の文化祭のサブテーマは、「心を一つに明るい未来へ飛び出そう」です。

ふるさとは、近くにありて思うもの

2017年09月12日 12時09分49秒 | 教育・子育てあれこれ


みなさん、ふるさとをおもちだと思います。

都会の街中で乳幼児期を過ごした方もいるでしょう。

田舎で生まれ、過ごした人もいるでしょう。

私の場合は、緑豊かで自然に囲まれたまちがふるさとです。

いまも、その同じふるさとに住んでいます。

少年時代を豊かな自然の中で、暮らしてきました。

春にはレンゲ畑、夏はクワガタ、カブトムシを採り、秋には紅葉を集め、冬には凍った池の氷の上を歩きました。

当時は氷は暑さが5cmほどあり、乗っても割れることはありませんでした。

その池には、夏にはゲンゴロウやミズスマシ、アメンボなどが泳いでいました。

先日、三中敷地内南側の池、弁慶の鏡水といいますが、ミズスマシを見つけました。

私の少年時代が、鮮やかに蘇ってきました。

みなさん、ふるさとについては、なにか思い出があるかもしれません。

私はさまざまな音楽も好きで、英語科でもあり、洋楽も聞きます。

そんな中でも、日本の名曲「ふるさと」を聞くと、しみじみといい曲だと思います。

自分の少年時代の思い出が、眼の前にうかんできます。

淀工の吹奏楽の丸谷先生も、「ふるさと」をこよなく愛しておららます。

三中の生徒も、音楽の授業で「ふるさと」を歌っています。

クリックして、聞いてください。

ふるさとコーラス

みなさんも、心のふるさとを大切にしてください。

クイズに答えて、世界を知る

2017年09月11日 15時45分47秒 | 教育・子育てあれこれ





文化祭での今年の1年生の取り組みは、「クイズポイントラリー」です。

1年A組 北南アメリカ
1年B組 アフリカ
1年C組 オセアニア
1年D組 ヨーロッパ
1年E組 アジア

それぞれに関して、調べたことをもとにクイズを作ります。

文化祭当日には、校舎内の30箇所ほどの各ポイントでクイズに答え、正解すればスタンプをもらえます。

今日、生徒たちは、おもにクイズ作りに熱心にとりかかっていました。

文化部の二日間

2017年09月10日 18時07分32秒 | 教育・子育てあれこれ


昨日と今日は、メイプルホールで、青少年文化祭が行なわれました。

三中からは、演劇部が劇を発表しました。

また、美術部が「ウエルカムボード」や「大切な鍵にキーホルダー」などの作品を展示して、市民のみなさんにみてもらいました。





また、今日は舞洲アリーナで、マーチングコンテストが行なわれ、三中吹奏楽部が出場しました。

三中は「美女と野獣」のメドレーでマーチングを行いました。

24校の中学校が、出場しました。三中は今年は銀賞でした。

二日間、文化部の日でした。

また、今週末の土曜日には文化祭を開催します。

どうぞお越しください。

末長くお幸せに

2017年09月09日 15時37分37秒 | 教育・子育てあれこれ



さて、今日は三中のある教職員の結婚披露宴でした。

おめでとうございます。

わたしは新郎の職場の上司として、10:30からの結婚式、11:30からの祝宴に出席してきました。

主賓ということで、お祝いのスピーチをさせていただきました。

さて、ここでクイズです。

(Q)この新郎とは、いったい誰のことでしょうか?


わたしのスピーチのなかに、ちょっとしたヒントが隠れています。

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お祝いのスピーチ


本日はまことにおめでとうございます。ご両家のみなさま、ご親族のみなさまにおかれましても喜びはひとしおのこととお察しいたします。心からお祝い申しあげます。

ただいまご紹介にあずかりました箕面市立第三中学校校長の主原でございます。新郎と同じ職場の上司ということで、ご指名をいただきました。ご来賓の方々、年長の方々をさしおきまして、たいへんせんえつとは存じますが、ひとことお祝いの言葉を述べさせていただきます。

新郎◯◯さんは◯◯科の若手教員で、◯年生の学級担任を務めておられます。

とくに授業の楽しさには定評があります。

一学期にある生徒がこのような手紙を書いてきました。

「ぼくは小学校時代、◯◯の教科が嫌いでした。でも、中学校に入学すると、◯◯先生の授業がおもしろく、楽しくて、ぼくは◯◯の教科が好きになりました。先生、ありがとう」

みなさん、いかがでしょうか。自分の授業で、生徒がその教科を好きになってくれる。教師として、これほどうれしいことはありません。

今、学校では長年教職についたベテラン教員がいっせいに退職を迎え、若手教員が増えています。

その若手教員の中でも、◯◯さんは、これからも、ますますの活躍が期待できる人物であることを、まずもってお知らせさせていただきます。

さて、ご結婚という門出に際して、私が夫婦についてお伝えしたいことが二つあります。

その一つは、自身の経験を通しても思うのですが、「夫婦というものは、自分にはこれが足りないなと思う点をパートナーが補っている」ということです。

たとえば、私の場合で言えば、校長はやっていますが、もともと人見知りなところがあり、お酒があまり強くなくて、よく考えてから実行に移すタイプです。

しかし、私の 妻は、社交的で、お酒が強く、考えるより行動を起こすほうが早いというタイプです。

ですから、自分が「足りない」と思っているところを持った人が、パートナーであると思います。

二つめです。私は、じつはけっこう頑固なところがありますが、妻もまた頑固です。

「自分のこういう頑固なところが欠点やなあ」と思っているところを、頑固な彼女はもろに目の前に突きつけてくれるのです。

つまりパートナーとは、よい点も悪い点も「似たもの同士」的なところがあるのではないでしょうか。

このように、「自分にないものを相手がもっている点」、「似たもの同士のところ」。

この二つを相手に見つけたとき、私たちは相手に惹かれてしまうのです。

その人は、自分のパズルの欠けているところに、ぴったりのピースをもってきて、パチッとはめてくれる人として、姿を現したのです。

だからこそ ◯◯さんと◯子さんには、お互いを大切に感じて、ずっと一緒にいたいと思う夫婦になって もらえると願っています。

みなさま、このたび◯◯さんは、◯◯さんとの縁を、結婚という形に結実されました。

お二人が幾久しく、末永く幸せでありますよう 、心よりお祈りし、私からのお祝いの言葉とさせていただきます。ありがとうございました。

平成29年(2017年) 9月9日 大阪市内に於いて

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さあ、みなさん新郎が誰であるか、おわかりでしょうか。

クイズに答えたい人は、コメントらんに書き込んでください。
お答えは、非表示でコメントをお返しします。

いつまでも、いい夫婦でいてください。





クラスで残ること

2017年09月08日 17時20分56秒 | 教育・子育てあれこれ




3年生の文化祭の取り組みは、舞台発表です。

今日ね6限の学活では、劇の練習やダンスの練習、大道具作りに取りかかっていました。

3年A組 『劇団 きし』

3年B組 『学校の怪談-代官中学物語-』

3年C組 『その事件、ぼくらが解決する』

3年D組 『TOY STORY〜ゆかいな仲間たち〜』

3年E組 『今週のドラえもんは・・・』


また、一部の生徒は放課後も残って、文化祭の準備をしています。

中学3年間で、クラス単位の舞台発表は初めてになります。

忙しい日々を送っている中学生です、部活もあるので、クラスとして放課後に残って仲間と一緒に行事の準備をする機会は、3年間であまりありません。

あとになって、いい思い出として残っていくことでしょう。

理想は高く

2017年09月07日 15時54分27秒 | 教育・子育てあれこれ






2年生は、文化祭の合唱に向けて、本日の6限の総合の時間に、クラスごとの練習を行いました。

パートごとに分かれて練習するクラス。

隊形を組まず、自分の席で前を向いてうたうクラス。

隊形を作り、指揮者の生徒が前に立ち練習するクラス。

いろいろ工夫をして練習しています。

A組 「キセキ」
B組 「愛唄」
C組 「チェリー」
D組 「遥か」
E組 「明日はきっといい日になる」



この習字の作品のように、これから、歌い込みながら、高い完成度を目指し、練習を重ねていきます。


「今」を大切に

2017年09月06日 13時08分15秒 | 教育・子育てあれこれ



うまくいかないことが多い。

仕事がうまくいかない。

学校での友だち関係がうまくいかない。

部活でなかなか結果が出せない。

家族関係がしっくりといかない。


こんなときには、自分の毎日の心構えを見直してみる。

人のせいにしていないか。

人のせいにして、自分をあたかも犠牲者のようにとらえていないか。

たしかに、相手に原因がある場合もあるでしょう。

しかし、今の自分にも非があるはず。

自分の非から目をそらしていると、自分の成長や変化はないと思います。

(写真と本文の内容は関係ありません。)

子どもの話を聴くポイント②

2017年09月05日 12時26分28秒 | 教育・子育てあれこれ



9月2日のブログで、子どもから話を聴く場合のポイントを①、②と二つ示しました。

今回は子どもから話を聴くポイント③④を示します。

③他の話題をすぐ持ち込まない

子どもから話を聞いた後で、それについての返事をせず、「それよりもね・・・」とか「ところで・・・」と、違う話題を出す人がいます。

話し手にしてみれば、「わたしの話はどうなったの」、「この人は自分の話すことばかりを考えていたのかも」と、疑問や反感をもちます。

子どもが聴いてほしいと思い話したのに、相手の話を聞かなければならなくなります。

子どもが話しているときはじっと聴き、子どもの話の話題を変えないようにします。


④なんでも自分の話にしてしまわない。

話し手の話を聞き、相手の苦しい状況や気持ちに理解・共感を示さず、「わたしの場合はね」と自分の話をする人がいます。

「わたしも同じことを経験したことがあるので、あなたの気持ちがわかる」ではなく、「わたしはこうやって乗り越えた」は、ある意味自慢に聞こえるかもしれません。

かりに、自分の経験を話し、参考にしてほしいという気持ちから出たとしても、相手にとっては、「それぐらいのことなど・・・」と言われているようにとったり、「もっとがんばれ」と言われているようにとるかもしれません。

あくまで、話し手の子どもの話を軸にしてしっかりと聴き、相手を尊重して思いに共感した上で、「わたしの場合はね」と切り出したいのです。

今日の給食

2017年09月04日 16時18分41秒 | 教育・子育てあれこれ



本日の給食です。

ごくありふれた光景ですが、今日のメニューは、かやくごはん、お好み焼き、野菜いため、しょうが汁、牛乳となっています。

お好み焼きとしょうが汁は、給食のメニューに出るのは珍しいことです。

3年生のあるクラスでは、午後から音楽の実技テストを控え、当番の子が給食準備をしている間にリコーダーの練習に余念がありません。

裏切りの罪悪

2017年09月03日 10時43分14秒 | 教育・子育てあれこれ


人が誰かを裏切ると、裏切られた人は悲しみます。

裏切られて、直接的な被害や損害を被ったから悲しむのでしょうか。

そうかもしれない。たしかにそういうことはあるでしょう。

たとえば、三中にもありますが、生徒が友達はずしや無視のようないじめを受けると、「一人ぼっち」になるという被害を被ります。


加えて、裏切られた人は相手を信じられなくなったということが、その人を悲しませているのです。

今までのように、その人を信じていたかったのに、それができない。

だから悲しみや傷つきは、より深くなるのです。

この点でみたとき、いじめのきっかけをつくった人、同調して加勢した人、相手が誰であろうと、信じらなくなる点では同じです。

学校生活において、まして中学生が友だちを信じられないということが、どれほどつらいことか。

私たちおとなは、このことをもっと重く受け止めなければなりません。

「いじめはいつの時代もありますよ」
「いじめられる方にも、理由があるのとちがいますか?」

いまの子どもたちの現状は、そんなものではありません。

友だちを大切にするとは、信じ続けることができる人間関係を続けることであると言えます。

この本質を、三中の生徒にもわからせたいと思うのです。


子どもの話を聴くポイント①

2017年09月02日 16時21分49秒 | 教育・子育てあれこれ


何気ない、たわいもないことではなく、子どもが悩みや困りごとを話してくる場合、大人は相談にのります。

そのとき、教師や親御さんは、子どもの話を聴くことが大切です、

しかし、人の話を集中して聴き、受けとめるのは気力がいります。

また、日常生活のなかでも、人の話してをしっかり聴くのは、けっこう難しいものです。

でも、聴き手がしっかりと、しっとりと聴いてくれると、やわらかく温かい雰囲氣が流れ、話す方からも、やさしさや温かさを引き出すことができます。

そこで、子どもから話を聴く場合のポイントを示してみます。

①うなづきか必要。

話をしていても、ほとんど無表情で、うなづいてくれない人がいます。

話し手は、「自分の話を聴いてくれているのか」、「否定されているのか」と感じ、不安になります。

聴くときには、聴き手は表情豊かに、心を込めて、うなづきながら聴きます。

②最後まで聴く

子どもが話す話を最後まで聴かず、自分の考えや意見を話し出す人がいます。

「この子はこういうことが言いたいんだな」と一方的に判断して、自分の考え・意見を話し出すのです。

相手は、「まだ全部話してないのに・・・」と思うでしょう。

そして、話を続けたいと思うか、気持ちが萎えて「もう、いいわ」と思うかのどちらかになります。

聴き手が自分の考えと違う考えを聞いたときに、「それは違うよ」とか「わかってほしい」という思いが高まるから、口を挟んでしまうのです。

だから、子どもの話は最後まで聴き、判断します。


その他、いくつか聴くポイントがあります。

今後のブログで述べていきます。

真剣であれ、しかし深刻にはなるな

2017年09月01日 15時30分42秒 | 教育・子育てあれこれ



私が歩んできた道のりをふりかえると、自分の思いどおりにものごとが進んだことのほうが少ないのでないかと思います。

学生時代にしてもしかり。希望の大学にはいけまさんでした。
就職にしてもしかり。1年遅れで教員になりました。
初めての学級担任にしてもしかり。クラスづくりがうまくいきませんでした。
部活の顧問にしてもしかり。一人で男女両方の部活を顧問して、十分な指導学校できませんでした。


とくに、教師の場合、中学生にこうなってほしいと思いかかわっても、子どもはそうならないことがよくあります。


しかし、考えてみると、思いどおりいかないとき、自分でうけとめ、前向きに対応してきたことが大切だったのだと、いま思います。

もちろん、前向きに対応できなかったこともあります。

しかし、思いどおりいかないのは、自分にとっての「練習」だと受けとめるのが、教師を成長させます。

思いどおりいかず、「練習」して学んできたから、いま教職経験の少ない人に、「こうすべき」とか「こうしたら」と言えるのだと、自分では感じています。

教職に限らず、うまくいかないことが暮らしや人生そのものだと言えるのです。

だったら、うまくいかないことを悲観する必要はありません。かといって、楽観して軽く考えるのもよくない。

うまくいがない場合には、問題に真剣に向き合いべきであり、深刻にならないのがいいのです。

真剣に対処せよ。でも深刻にはならない。

この教訓は、大切な教えだと思います。