愛宕山の斜面の西側に敷地が広がっている「曹洞宗青松寺」の境内に少し寄っていきたいと思います。その後愛宕山へ登ってみたいと思います。東京都心部の中でも高層ビル群に囲まれた寺院というのは珍しいのではないでしょうか。
アークヒルズや六本木ヒルズなどを手掛けている森ビルによって建設された「愛宕山グリーンヒルズ」。オフィスビルとタワーマンションからなるツインビルと、隣接している愛宕山が緑地帯の役割を果たしています。
愛宕山グリーンヒルズの地下駐車場入口に隣接する形で青松寺の山門が建っています。
江戸府内の曹洞宗の寺院を統括した江戸三箇寺の1つで、太田道灌が雲岡舜徳を招聘して文明8年(1476年)に創建されました。当初は武蔵国貝塚(現在の千代田区麹町周辺の古地名)にあったのですが、徳川家康による江戸城拡張に際して現在地に移転しました。
愛宕山の西側斜面に敷地が広がっている青松寺、山門から本殿まで階段を上がる参道になっています。本店の背後には愛宕山の緑地帯が広がっているのが見えます。
境内は誰もおらず、閑散としていました。
敷地を挟むように愛宕山グリーンヒルズのツインタワーが建っているので、上を見上げると常に視界に入ってきます。
青松寺の敷地を出て、再び愛宕山へ向かって散策を続けます。愛宕山グリーンヒルズ周辺も車の往来は結構多かったのですが、人通りはほとんどなかったです。
既に高さが100メートル以上に達している「環状二号線プロジェクトⅢ街区」の超高層ビルを眺めながら散策していくことになります。森ビルのプレスリリースなどを読んでいても、六本木ヒルズや表参道ヒルズとは根本的に全く違う再開発工事なので、今から完成が待ち遠しいです。
愛宕山トンネルへと通じている道路ではなにか工事が行われていました・・・。
神谷町方面へ抜けることができる「愛宕山トンネル」周辺では道路工事が行われていましたが、通行自体は出来るみたいです。
周辺は中層マンションとオフィスビル外が混在している地域となっていますが、やはり住宅街の雰囲気の方が強かったです。とは言っても500メートル程北へ向かうと新橋のオフィス街が広がっています。
「環状二号線プロジェクトⅢ街区」の高層ビルが目の前にまで迫ってきました。愛宕山は新橋や虎ノ門地区とは目と鼻の先にあるのです。
現在再開発工事が実施されている虎ノ門一丁目や隣接している西新橋地区はこれまでオフィス街がどこまで続いているだけのエリアだったのですが、東京で2番目に高い超高層ビルの出現によってそのイメージが一変してしまうかもしれません。
愛宕山前を通っている大通りを北へ進むと虎ノ門や霞ヶ関といった日本屈指のビジネス街に出ることができます。そのど真ん中にビジネス・商業の複合施設が完成すると人の流れそのものが変わることは確定です。まさに東京の一番の一等地の再開発工事が今まさに行われているのです。
愛宕山の周辺は新橋・虎ノ門のビジネス街、麻布台の住宅密集地、芝公園の緑地帯などに囲まれているエリアとなっています。